平成19年5月29日
四国電力株式会社

平成19年5月  社長定例記者会見の概要

  平成19年5月29日、常盤社長から「当社の環境への取り組み」について説明しました。

【環境月間行事の実施】
(詳しくは「平成19年度環境月間行事の実施について」をご覧ください。)
  皆さまご承知のとおり、6月は環境月間です。これは、1972年6月5日にスウェーデンのストックホルムにおいて、国連人間環境会議が開催されたことを記念して、国連が6月5日を「世界環境デー」と定めたことに始まるそうです。我が国でも、当初7日間だった環境週間が平成3年より環境月間となり、期間中、全国で多くの行事が行われております。
  環境問題への対応を経営の重要課題と位置づけている当社におきましても、従来より、環境月間にあわせて様々なイベントを行ってまいりました。本年も、「未来を変える  あなたの選択  地球を守る思いやり」をテーマに、グループを挙げて、環境月間行事を四国各地で展開いたします。
  ご参考までに、1990年度を基準年度とした「我が国の部門別CO2の排出量の推移」については、民生業務部門の排出量が突出して増えております。
  民生業務部門の排出量の伸びが大きいということは、逆に言えば、我々が日常生活において、日頃からエネルギーの使い方を工夫すれば、CO2を減らせる余地があるということです。
  現在、国が進めている「京都議定書目標達成計画」の見直しにあたっても、この部門の対策がポイントとなっておりますが、国民一人ひとりが地球温暖化に対する問題意識を高め、できることから一つひとつ実行していくことが不可欠だと思います。
【環境家計簿】
  いま申し上げたような観点から、各家庭での環境意識の高揚に役立てていただくことを狙いとしてご提案している環境家計簿について、ご紹介いたします。
  当社では、この環境家計簿を、平成17年6月よりホームページでお客さまに提供しております。電気やガス、さらにはガソリンなどの使用量をインプットすると、あらかじめ定められた換算係数により、毎月の家庭からのCO2排出量を計算することができます。
  今年からは、環境家計簿の利用拡大に電力業界を挙げて積極的に取り組むこととしております。この運動は、環境家計簿の普及に向けて、まずはエネルギー供給事業者の我々が率先して活用し、社会の環境意識の高まりにつなげていこうとするものです。
  少々手間はかかりますが、環境を守るためには、一人ひとりが、こうした地道な活動をこつこつと続けていくことが、重要ではないかと思います。
【子供向け小冊子の発行】
(詳しくは「環境とエネルギーに関する子供向け小冊子「北極で最後の一頭になった白クマからキミへ」を新たに発行」をご覧ください。)
  このたび、地球環境問題をテーマに小学生向けに作成した小冊子をご紹介いたします。
  これは、地球温暖化により、北極で最後の一頭になってしまった白クマが、温暖化の原因や現状、温暖化を防ぐために私たちができることなどを考えるもので、「未来はこうなる」という悲観ではなく、「未来は自分たちで変えられる」という希望のメッセージを込めた内容となっております。
  多くの研究結果やレポートでも、北極の海氷が今世紀中に消滅することを予測し、それによる地球全体への悪影響が心配されております。イラストの多い親しみやすいこの小冊子を通して、次世代を担う子供たちや家族の皆さまで、環境問題を自分たちの問題として、真剣に考えていただければ有難いと思っています。
  なお、この小冊子は、当社が行う出前エネルギー授業や施設見学会で活用する予定にしております。また、数に限りはございますが、お客さまからご希望をいただきましたら、もちろん無料でご提供いたします。
【京都メカニズムの活用】
  当社は、CO2の排出削減目標を設定し、その目標の達成に向け、発電時にCO2を排出しない原子力発電の安全・安定運転の継続をはじめ、発電・輸送効率の向上、さらには発電量あたりの排出量が少ないLNGを坂出発電所へ導入するなど、あらゆる対策に取り組んでおります。
  ただし、目標達成のためには、なお一層の努力が必要であり、こうした取り組みを補完するものとして、京都メカニズムを活用したCO2排出削減クレジットの獲得を進めております。
  現在までのクレジット取得実績につきましては、今月新たに購入契約したものを含め、『京都メカニズム活用の取り組みについて』をご覧ください。

  以上で、私からの環境に関するご紹介を終わります。

以  上


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