平成19年6月12日
四国電力株式会社

伊方発電所1号機  湿分分離加熱器A出口フランジ部からの蒸気漏えいについて(続報)

  伊方発電所1号機(加圧水型、定格電気出力56万6千キロワット)は、送電開始に向けてプラント起動中のところ、6月10日2時20分頃、2次系の湿分分離加熱器Aの出口フランジ部から蒸気が漏えいしていることを、保修員が確認しました。このため、タービンを手動停止し、蒸気の漏えいは停止しました。本事象による環境への放射能の影響はありません。
(6月10日、お知らせ済み)

  当該フランジ部の点検を行った結果、蒸気漏えい部近傍でフランジとガスケットとの間に微小な隙間(最大で0.3mm)があることが確認されました。

  また、湿分分離加熱器B,C,Dの当該フランジ部についても点検を実施した結果、蒸気の漏えいや隙間は確認されませんでしたが、Dのフランジ面に接触が僅かに不十分であることから、隙間が発生する恐れがある箇所が確認されました。

  このため、今後、A,Dのフランジ面の手入れを行い、復旧することといたします。また、今回のフランジの組立に当たって、従来のトルク管理に加えフランジ面が水平であることの確認を行うことといたします。

  なお、原因調査については、今後も継続してまいります。

(参考)
○湿分分離加熱器
高圧タービンで使用した蒸気を低圧タービンでもう一度使えるように、蒸気の湿分を取り除き、温度を上げる設備。A、B、C、D4台設置している。
以  上

添付資料1  伊方発電所1号機  湿分分離加熱器まわり概略系統図
添付資料2  湿分分離加熱器出口フランジ部の状況



添付資料1

伊方発電所1号機 湿分分離加熱器まわり概略系統図



添付資料2

湿分分離加熱器出口フランジ部の状況

湿分分離加熱器A出口フランジ面

湿分分離加熱器D出口フランジ面


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