平成19年11月28日
四国電力株式会社

平成19年11月  社長定例記者会見の概要

  平成19年11月28日、常盤社長から「四国ガス(株)とのLNG卸販売の契約締結」「冬季の電力需給」について説明しました。

【四国ガス(株)とのLNG卸販売の契約締結】
(詳しくは「四国ガス(株)とのLNG卸販売の契約締結について」をご覧ください。)
  当社では、既設火力の経年化対策やCO2排出削減対策ならびに、総合エネルギー企業としての基盤整備を図る観点から、香川県坂出市にLNG基地を建設し、当社の坂出発電所にLNGを導入する計画を進めております。
  LNG基地の建設・運用に関しては、コスモ石油(株)、四国ガス(株)の両社にも出資をいただき、新たに坂出LNG(株)を設立し、2010年3月の運転開始に向け工事を進めているところです。
  現在、坂出LNG基地ではタンクや荷揚げ桟橋の工事などを順調に進めており、10月末の進捗率は約14%となっております。また、本年5月には、マレーシアLNG社からLNGを購入する契約を締結したところであります。こうした状況のもと、かねてより四国ガス(株)との間で協議を進めてきましたLNGの卸販売について、その諸条件が固まったことから、本日、四国ガス(株)との間で販売契約を締結いたしました。
  これにより、当社は四国ガス(株)に対しまして、2010年4月を目途にLNGの卸販売を開始いたします。販売期間は2030年3月末までの20年間とし、年間約6万トンを販売する予定であります。
  四国ガス(株)への受け渡し方法については、液体の状態であるLNGで受け渡しを行う場合は、四国ガス(株)が手配したタンクローリーへ払い出しを行います。また、気体の状態である天然ガスで受け渡しを行う場合は、当社のガス導管から四国ガス(株)の受け入れ導管に払い出しを行うこととしております。
  この度のLNG卸販売により、四電グループビジョンにも掲げております総合エネルギー企業として新たな一歩を踏み出したことになります。当社は、今後とも電気事業を中核としつつ、お客さまのニーズを踏まえ、ガスや熱の販売も含めたエネルギー分野におけるトータルソリューションを目指して参ります。
【冬季の電力需給】
(詳しくは「冬季の電力需給について」をご覧ください。)
  今年の冬は、いわゆる「ラニーニャ」の影響で一昨年のような寒い冬になる可能性があるとも言われていますが、気象庁の発表によりますと、四国地方は平年並みの寒さになるとの長期予想が出されております。
  こうした気象庁の予想を踏まえて、当社は、この冬の気温を平年並と想定して、最大電力を498万kW程度と予想しております。これに対し、供給力は568万kW程度であり、70万kW程度の予備力、率にして約14%の予備率を確保しております。
  冬季の最大電力の推移については、昨年は、記録的な暖冬の影響により一時的に低い水準となりましたが、総じて堅調に推移しております。これは、オール電化住宅の普及に伴い暖房需要が順調に増加していることなどが主たる要因だと考えております。
  ちなみに、これまでの冬季の最大電力は、大寒波が到来した平成17年12月に記録しました505万kWです。今年は、この最大電力を更新することは想定しておりませんが、気温の状況により、500万kWを超えることも考えられます。
  冬の需要は、夏場に比べると気温の影響による変動幅は少ないものの、気温が1℃下がれば、最大電力は約7万kW程度(夏場は気温が1℃上がれば最大電力は約24万kW)増加します。
  今年の冬が、仮に一昨年のような寒い冬になり、最大電力の記録更新となった場合でも、十分な供給予備力を確保しており、安定した需給運用ができる見通しです。
  また、出水率の推移については、今年は春先から雨の日がほとんどなく、4月から6月の第1四半期の合計出水率が52.6%と過去1位の渇水となりました。
  7月中旬の台風4号により一時的に豊水となりましたが、8月以降は、また雨の少ない日が続き、4月から10月末までの合計出水率は、73.5%と過去3位の渇水となっております。
  今の状態が続けば、昨年下期の渇水を上回る状況にならないかと危惧しているところではありますが、仮に今年の冬が、異常渇水になったとしても、十分な供給余力を確保しておりますので、どうかご安心下さい。

  本日、私からは以上であります。

以  上


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