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伊方発電所2号機(加圧水型、定格電気出力56万6千キロワット)は、第20回定期検査中のところ、2月1日18時00分、二次系の湿分分離加熱器B内部点検において、蒸気入口付近にある蒸気整流板を取り付けている天板と仕切板の溶接部の1箇所(溶接部で約35cm、天板部で約8cmの合計約43cm)に割れがあることを保修員が確認しました。
目視点検の結果、2号機の他の湿分分離加熱器および当該湿分分離加熱器Bにおいて、過去に1号機の湿分分離加熱器の蒸気整流板で割れが生じた箇所を含め、他に溶接部等の割れは確認されませんでした。
(2月4日お知らせ済み)
調査の結果、当該箇所については、設計会社の図面で設計上要求されていた溶接指示が製作会社で作成した製作図面に記載されず、結果的に当該部が設計要求よりも強度の劣る溶接方法で施工され、更に運転中の当該天板には、蒸気の流れによる高サイクルの流体加振力が作用することから、疲労限を上回る高サイクルの変動応力が発生し、疲労が累積して、割れが発生して進展したものと推定されました。
このため、当該溶接部および同様に設計・製作された天板と仕切板の溶接部15箇所について、溶接部の強度を設計要求よりも更に向上させた溶接形状にして、新品に取り替えます。
なお、全ての溶接部の点検を実施した結果、健全性は確認されましたが、念のため、7部位の溶接部について、強度に更に余裕を持たせるとの観点から補強を行います。
また、設計の一部を別の会社に実施させる場合における調達管理を強化します。
伊方発電所1号機については、更に音響監視装置の設置や巡視点検頻度を増やすことにより、監視体制の強化を図るとともに、本年4月開始予定の定期検査において、伊方発電所2号機と同様の点検を行って健全性を確認し、必要に応じて対策を実施します。
なお、伊方発電所3号機については、伊方発電所1,2号機とは異なる会社が単独で設計・製作していますので問題はありません。
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