平成20年6月23日
四国電力株式会社

伊方発電所1号機の送電開始について

  伊方発電所1号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力56万6千キロワット)は、 4月26日から第25回定期検査を実施しておりますが、昨日13時05分、送電を開始しましたのでお知らせいたします。

  今後、徐々に出力を上げながら各種試験を行い、6月25日頃には定格熱出力に到達した後、7月17日、経済産業省の総合負荷性能検査を受けて、定期検査を終了する予定です。

以  上



(参  考)

1.伊方発電所1号機第25回定期検査実績

定検開始 平成20年 4月26日  
臨  界 平成20年 6月21日  
送電開始 平成20年 6月22日 (停止日数58日)

2.送電開始後の主な検査

主 な 検 査 名 検  査  概  要
炉物理検査
(事業者検査)
原子炉内の核分裂の状況および主要な運転データなどを測定し、原子炉が所定の性能を有していることを確認する。
蒸気タービン
性能検査
(国の検査)
定格熱出力で運転を行い、蒸気タービンが安定して連続運転できることを確認する。
総合負荷性能検査
(国の検査)
定格熱出力で運転を行い、プラントが安定して運転できることを総合的に確認する。

3.定期検査中に実施した主要な工事等

(1)ほう酸配管、ほう酸フィルタ取替工事

  配管溶接部の信頼性向上を図る観点から、ほう酸ラインの一部配管およびほう酸フィルタと配管の継手を、ソケット溶接式継手から突合わせ溶接式継手へ取り替えた。なお、取替に伴いほう酸フィルタの取替を行った。

(2)1次系配管取替工事

  配管溶接部の信頼性向上を図る観点から、余熱除去冷却器出口ラインの一部配管および弁の取替を行った。

(3)放射性廃棄物処理設備の共用化及び廃止工事

  放射性廃棄物処理設備の効率的な運用等を図るため、一部設備の号機間の共用化及び廃止を行う計画である。
  今回の定期検査期間中において、1号機ガス圧縮装置への出入口連絡配管の設置を行い、1号機のガス圧縮装置2基を1,2号機共用設備とするとともに2号機のガス圧縮装置2基の廃止を行った。さらに、水素廃ガス貯蔵タンクから転用したガス減衰タンクを含む全てのガス減衰タンク(14基)を1,2号機共用設備とした。
  また、廃液蒸発装置1Aの廃止を行った。

(4)耐震性向上工事

  耐震安全性に関する信頼性を更に向上させる観点から、プラント用蓄電池について、支持構造物の補強を行った。

(5)湿分分離加熱器内部点検

  伊方発電所2号機第20回定期検査において確認された湿分分離加熱器の天板と仕切板の溶接部の割れの対応として、総点検を行い必要な対策を実施した。また、今回の定期検査中に確認された「蒸気噴出口溶接部の割れ事象」についても必要な対策を実施した。
  なお、長期的な健全性に万全を期し安心感の醸成を図るとの観点から、伊方発電所1,2号機の湿分分離加熱器全台について新たに製作し、取替えることとする。



添付資料-1 伊方発電所1号機  配管等取替工事概要図
添付資料-2 放射性廃棄物処理設備の共用化及び廃止工事の概要
添付資料-3 耐震性向上工事について




添付資料-1

伊方発電所1号機 配管等取替工事概要図

伊方発電所1号機 配管等取替工事概要図PDFへ(印刷用) 伊方発電所1号機  配管等取替工事概要図  (PDF-31KB)




添付資料-2

放射性廃棄物処理設備の共用化及び廃止工事の概要

放射性廃棄物処理設備の共用化及び廃止工事の概要PDFへ(印刷用) 放射性廃棄物処理設備の共用化及び廃止工事の概要  (PDF-25KB)




添付資料-3

耐震性向上工事について

【工事概要:プラント用蓄電池】


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