伊方発電所3号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力89万キロワット)は、9月7日から第11回定期検査を実施しておりますが、11月8日23時35分、送電を開始しましたのでお知らせいたします。
今後、徐々に出力を上げながら各種試験を行い、11月11日頃には定格熱出力に到達した後、12月8日、経済産業省の総合負荷性能検査を受けて、定期検査を終了する予定です。
以 上
(参 考)
1.伊方発電所3号機第11回定期検査実績
定検開始:平成20年 9月7日
臨 界:平成20年11月7日
送電開始:平成20年11月8日(停止日数63日)
2.送電開始後の主な検査
主 な 検 査 名 |
検 査 概 要 |
炉物理検査 |
原子炉内の核分裂の状況および主要な運転データなどを測定し、原子炉が所定の性能を有していることを確認する。 |
蒸気タービン |
定格熱出力で運転を行い、蒸気タービンが安定して連続運転できることを確認する。 |
総合負荷性能検査 |
定格熱出力で運転を行い、プラントが安定して運転できることを総合的に確認する。 |
3.定期検査中に実施した主要な工事等
(1)耐震性向上工事
耐震安全性に関する信頼性を更に向上させる観点から、配管及びプラント用蓄電池について、支持構造物の補強を行いました。
(2)蒸気発生器出入口管台の溶接部の点検工事
国内PWRプラントにおいて、蒸気発生器出入口管台の溶接部にき裂が認められたことを受けて原子力安全・保安院より点検指示があったことから、蒸気発生器出入口管台の溶接部の渦流探傷検査を実施した結果、有意な指示は確認されませんでした。
また、予防保全対策として、当該溶接部に超音波ショットピーニング工事(※)を実施しました。
(※)超音波ショットピーニング工事
振動子の機械的振動によって金属球(直径約4mm)を往復運動させ出入口管台溶接部に衝突させることで、応力腐食割れの発生要因である引張り応力を低減させる工事
添付資料-1 耐震性向上工事について
添付資料-2 蒸気発生器出入口管台の溶接部の点検工事概要図
耐震性向上工事について
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当社では、現在、新耐震指針に照らした耐震安全性評価を進めており、伊方発電所1、2号機については平成21年2月、3号機については本年7月に報告書の提出を予定していました。 |
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○ |
当社としては、地域の皆様のより一層の安心につながるよう、耐震安全性評価結果を待たずに、自主的に耐震性向上工事に取り組んでいくこととし、平成19年4月より実施した1号機第24回定期検査より、耐震性向上工事を開始しています。 |
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○ |
今回の3号機第11回定期検査では、3号機の配管及びプラント用蓄電池について、支持構造物の補強を行いました。なお、今回の工事箇所の選定にあたっては、既往評価における設備の耐震裕度や、周辺設備の工事の有無などを考慮し、総合的に判断したものです。 |
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○ |
また、他の設備につきましても耐震性向上対策に関する検討を進め、計画を具体化し、順次、実施していくことを考えています。 |
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なお、現在実施している新耐震指針に照らした耐震安全性評価において、今後、更なる耐震性向上対策を実施することが望ましいと判断される場合には、適切に対応していきたいと考えています。 |

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