平成20年12月09日
四国電力株式会社

伊方発電所3号機の定期検査の終了について

伊方発電所3号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力89万キロワット)は、本日16時45分、経済産業省による総合負荷性能検査に合格し、第11回定期検査を終了しました。

以 上

(参 考)

1.伊方発電所3号機第11回定期検査実績

  定検開始     :平成20年 9月 7日
  臨  界     :平成20年11月 7日
  送電開始     :平成20年11月 8日(停止日数63日)
  100%電気出力:平成20年11月11日
  定格熱出力   :平成20年11月11日
  定検終了     :平成20年12月 9日(定検開始後94日目)

2.定期検査中に実施した主要な工事等

(1)耐震性向上工事
 耐震安全性に関する信頼性を更に向上させる観点から、配管及びプラント用蓄電池について、支持構造物の補強を行いました。

(2)蒸気発生器出入口管台の溶接部の点検工事
 国内PWRプラントにおいて、蒸気発生器出入口管台の溶接部にき裂が認められたことを受けて原子力安全・保安院より点検指示があったことから、蒸気発生器出入口管台の溶接部の渦流探傷検査を実施した結果、有意な指示は確認されませんでした。 
 また、予防保全対策として、当該溶接部に超音波ショットピーニング工事(※)を実施しました。

(※)超音波ショットピーニング工事
 振動子の機械的振動によって金属球(直径約4mm)を往復運動させ出入口管台溶接部に衝突させることで、応力腐食割れの発生要因である引張り応力を低減させる工事

添付資料-1 耐震性向上工事について
添付資料-2 蒸気発生器出入口管台の溶接部の点検工事概要図


添付資料-1

耐震性向上工事について

  • 当社では、現在、新耐震指針に照らした耐震安全性評価を進めており、伊方発電所3号機については本年3月に中間報告を国に提出し、現在国の審査中です。今後、国からの耐震安全性評価に反映すべき新たな知見等に対する検討結果をとりまとめ、国に報告する予定としています。
  • 当社としては、地域の皆様のより一層の安心につながるよう、耐震安全性評価結果を待たずに、自主的に耐震性向上工事に取り組んでいくこととし、平成19年4月より実施した1号機第24回定期検査より、耐震性向上工事を開始しています。
  • 今回の3号機第11回定期検査では、3号機の配管及びプラント用蓄電池について、支持構造物の補強を行いました。なお、今回の工事箇所の選定にあたっては、既往評価における設備の耐震裕度や、周辺設備の工事の有無などを考慮し、総合的に判断したものです。
  • また、一般設備についても耐震性向上対策に関する検討を行い、順次実施しています。
  • なお、現在実施している新耐震指針に照らした耐震安全性評価において、今後、更なる耐震性向上対策を実施することが望ましいと判断される場合には、適切に対応していきたいと考えています。

工事概要:配管支持構造物

【工事概要:プラント用蓄電池支持構造物】

 


添付資料-2

 蒸気発生器出入口管台の溶接部の点検工事概要図

 

蒸気発生器出入口管台の溶接部の点検工事概要図PDFへ(印刷用) 蒸気発生器出入口管台の溶接部の点検工事概要図  (PDF-28KB)

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