- 平成21年6月に、当社から愛媛県および伊方町に通報連絡した事象は以下の3件です。これらの事象は、法律に基づく報告事象に該当するものではなく、また、環境への放射能の影響もありませんでした。
事 象 | 発生月日 | 発表月日 | 公表区分 | ||
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6月21日 | 6月22日 | B | ||
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6月27日 | 6月27日 | A | ||
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6月27日 | - | C |
県の公表区分 | A:即公表 |
B:48時間以内に公表 | |
C:翌月10日に公表 |
- 平成21年5月に発生した以下の通報連絡事象について、その後の調査結果を踏まえた原因と対策をとりまとめ、愛媛県および伊方町に報告書を提出いたしました。
事 象 | 発生月日 | 発表月日 | 公表区分 | ||
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5月17日 | 6月10日 | C | ||
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5月21日 | 6月10日 | C |
(別紙1)伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成21年6月分)
(別紙2)伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成21年5月分)
伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成21年6月分)
1.伊方発電所2号機 加圧器水位計の元弁の不具合について
6月21日9時00分頃、定期検査中の伊方発電所2号機において、加圧器水位計の元弁に異常があることを保修員が確認しました。
当該弁を分解点検した結果、操作ハンドルは開位置となっていたものの、内部部品の固着により、弁体が閉止状態のままとなっていたことを確認しました。
このため、固着のあった部品等を新品に取り替えて、加圧器水位計の指示確認等により当該弁に異常のないことを確認し、6月22日13時40分、通常状態に復旧しました。
なお、今後、引き続き原因を調査します。
(印刷用)伊方発電所2号機 加圧器まわり概略系統図 (PDF-18KB)
2.伊方発電所2号機 管理区域内での作業員の体調不良について
6月27日、定期検査中の伊方発電所2号機の原子炉補助建家3階(管理区域内)において、充てんポンプC号機の試運転時のデータ採取を実施していた作業員が体調不良となったため、11時31分頃、救急車を要請し、大洲市の喜多医師会病院へ搬送しました。
医師による診察の結果、「前庭神経炎」で2週間の入院を要する見込みと診断されました。
なお、本事象に伴う当該作業員の被ばくおよび汚染はありませんでした。
3.伊方発電所2号機 主給水ポンプ空気抜弁の不具合について
6月27日18時10分頃、定期検査中の伊方発電所2号機のタービン建家地下1階(管理区域外)において、主給水ポンプC号機のポンプの空気抜弁に異常があることを保修員が確認しました。
その後、当該弁については、弁体が弁座に固着し、弁体と弁棒との嵌め合い部が割れていたことから新品に取り替えて、6月28日10時20分、異常のないことを確認し、通常状態に復旧しました。
なお、今後、引き続き原因を調査します。
(印刷用)伊方発電所2号機 主給水ポンプまわり配管概略図 (PDF-29KB)
伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成21年5月分)
1.伊方発電所 環境モニタリング盤伝送装置の不具合について
○事 象
5月17日14時53分、通常運転中の伊方発電所3号機の中央制御室において、伊方発電所屋外放射線測定用のモニタリングポストNo.4の異常を示す信号が発信しました。調査の結果、緊急時対策所の環境モニタリング盤の伝送装置の一部に異常があったため、当該モニタリングポストで測定している高レンジ線量率が中央制御室に表示できていなかったことが判明しました。
このため、伝送装置の一部であるアナログ出力回路に何らかの異常があると判断し、予備品に取り替えて、5月18日15時00分、異常のないことを確認し、通常状態に復旧しました。
なお、高レンジ線量率は当該モニタリングポストおよび緊急時対策所で正常に表示されていたことと、低レンジ線量率が中央制御室に正常に表示されていたことから、復旧までの間、伊方発電所屋外の放射線線量率に異常がなかったことを確認しています。
○原 因
調査の結果、同事象の再現性はなかったものの、当該伝送装置のアナログ出力回路に電源を供給している電源回路の動作不良によって、一過性のアナログ出力不良が発生したものと推定されました。
○対 策
- 当該伝送装置を予備品に取り替えました。
- 今後とも伝送装置の予備品を常備します。
(印刷用) 伊方発電所 モニタリングポストNo.4概略構成図 (PDF-12KB)
2.伊方発電所1、2号機 伊方南幹線1号線 電力変換器の不具合について
○事 象
5月21日17時30分頃、定期検査中の伊方発電所1、2号機の屋内開閉所(管理区域外)において、4回線ある18万7千ボルト送電線のうち、伊方南幹線1号線の電力値を中央給電指令所に表示するための電力変換器に不具合があることを保修員が確認しました。
このため、当該変換器を予備品に取り替えて、5月22日11時20分、異常のないことを確認し、通常状態に復旧しました。
なお、復旧までの間、送電線の系統に異常はなく、伊方南幹線1号線の電力については、大洲変電所にて監視可能であり、問題はありませんでした。
○原 因
調査の結果、当該変換器の製造時に電子部品の端子部に付着した余分な半田が、当該変換器の連続使用による温度上昇により膨張・接触し、電子部品の端子間が短絡状態となったため、電源基板からの電源供給ができなくなり、出力信号の異常が発生したものと推定されました。
○対 策
- 当該電力変換器を新品に取り替えました。
- 送電線の電力変換器については、今後とも定期的に健全性の確認を実施します。
(印刷用) 伊方発電所1、2号機 送電線概略系統図 (PDF-15KB)
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