当社は、低炭素社会の実現に向けた取組みを進めておりますが、この一環として、徳島県那賀郡那賀町に当社が所有する蔭平発電所(認可出力:46,500kW)において、河川維持流量を利用した水力発電設備の増設を行うこととし、9月15日に着工いたしました。
河川維持流量とは、ダム下流の河川環境を維持するためにダムから放流する水のことで、貴重な水資源を有効に活用する観点から、この河川維持流量を発電に利用することとしたものであります。
具体的には、蔭平発電所上流にある小見野々ダムの導水路から分岐した放水管により河川維持流量を放流しておりますが、この放水管に最大出力150kWの小規模な発電設備を設置し、発電を行うものです。
本発電設備による発電量は、年間約97万kWhを見込んでおり、CO2排出量を年間約320トン削減することが可能となります。
今後、平成22年4月の営業運転開始を目指し、安全を最優先に、本工事を進めてまいります。
当社としましては、今後も引き続き、CO2排出削減の目標達成に向けた取り組みを着実に推進してまいります。
以 上
蔭平発電所増設工事の概要について
1.計画概要
所 在 地 |
徳島県 那賀郡 那賀町 |
水系河川名 |
那賀川水系 那賀川 |
ダ ム |
小見野々ダム(蔭平発電所) |
発電方式 |
ダム式(維持流量発電) |
出 力 |
150kW |
最大使用水量 |
0.58m3/s |
有効落差 |
37.24m |
水車型式 |
横軸プロペラ水車 |
着 工 |
平成21年9月15日 |
運 開 |
平成22年4月上旬(予定) |
2.位置図等
河川維持流量の放水口 |
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発電設備設置個所 |
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