通常運転中の伊方発電所3号機(加圧水型、定格電気出力89万キロワット)において、9月25日、2次系水質の異常を示す信号が発信し、復水器ホットウェルBの導電率の上昇を確認したことから、水質の分析を実施しました。
その結果、同日10時30分頃、ナトリウムおよび塩素が検出され、微量な海水が復水器内に混入したものと推定されました。
その後、復水器ホットウェルBの導電率は安定しており、プラントの運転継続に問題はありませんでしたが、念のため、10月13日から出力を約95%まで下げて、復水器ホットウェルBへの海水混入の原因と考えられる細管の漏えい箇所の特定等に関する調査・処置を行うこととしました。
(10月7日 お知らせ済み)
復水器ホットウェルBへの海水混入の調査を行った結果、リークテストにより細管の1本に漏えいがあることを確認したため、当該細管に施栓を行いました。また、渦流探傷検査の結果、施栓の判定基準に達していなかったものの、微小な指示が見られたものおよび漏えい細管の周囲の細管など20本について念のため、予防施栓を行いました。
その後、定格熱出力運転に復帰し、本日13時30分、海水の漏えいがないことを確認しました。
なお、次回定期検査時に漏えい細管の詳細調査等を実施することとします。
(参考)
○渦流探傷検査
材料表面に渦電流を流して、材料に発生する電磁誘導の変化から検査対象の傷とその深さを検出する検査方法
以 上
(印刷用)伊方発電所3号機 復水器まわり系統概略図 (PDF-23KB)
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