- 平成21年9月に発生した以下の通報連絡事象について、その後の調査結果を踏まえた原因と対策をとりまとめ、愛媛県および伊方町に報告書を提出いたしました。
事象 |
発生月日 |
発表月日 |
公表区分 |
伊方発電所 |
モニタリングステーションじんあいモニタの不具合について |
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9月18日 |
10月13日 |
C |
県の公表区分 |
A:即公表 |
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B:48時間以内に公表 |
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C:翌月10日(原則)に公表 |
- なお、平成21年10月に、当社から愛媛県および伊方町に通報連絡した事象はありません。
以 上
伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成21年9月分)
- 事象
9月18日14時38分、通常運転中の伊方発電所1、2号機の中央制御室において、伊方発電所屋外放射線測定用のモニタリングステーションじんあいモニタの故障を示す信号が発信しました。保修員が現地確認したところ、じんあいモニタのサンプリング試料を吸引しているポンプの入口圧力低により、当該モニタが停止していることを確認しました。
当該モニタを調査したところ、ろ紙送り用の駆動ローラの軸が折損していたことから、ろ紙送りが正常にできなくなり、ろ紙が目詰まりを起こしたため、吸引ポンプ入口圧力が低下して故障を示す信号が発信したものと推定されました。
このため、ろ紙駆動ローラの軸を新品に取り替え、10月1日10時00分、異常のないことを確認し、通常状態に復旧しました。
- 原因
調査の結果、ろ紙駆動ローラの上部ベアリング内部に充填されているグリスが抜けて おり、一部に割れと変形を確認しました。このことから、当該ベアリングが、サンプルガスである屋外空気中の水分等による経年劣化でグリス抜けを起こし、ろ紙駆動ローラ軸の上部が固着したことによって軸下部からの回転力によるねじれ応力がかかり、軸の中でもっとも細いキー溝がある箇所に応力が集中し、軸が折損したものと推定されました。
- 当該モニタのろ紙駆動ローラ軸および上下部のベアリングを新品に取り替えました。
- 当該モニタにおいて、ろ紙駆動ローラ以外で使用しているベアリングについて、念のため、次回の定期点検時に取替を実施します。
- 定期点検内容にろ紙駆動ローラ等のベアリング使用部品がスムーズに回転することの確認およびグリス漏れの有無を確認する手順を追加しました。

(印刷用)伊方発電所 モニタリングステーションじんあいモニタ概略図 (PDF-22KB)
