- 平成21年11月に、当社から愛媛県および伊方町に通報連絡した事象は以下の5件です。これらの事象は、法律に基づく報告事象に該当するものではなく、また、環境への放射能の影響もありませんでした。
事象 | 発生月日 | 発表月日 | 公表区分 | ||
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11月10日 | - | C | ||
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11月12日 | 11月12日 | B | ||
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11月17日 | - | C | ||
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11月19日 | 11月19日 | B | ||
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11月20日 | 11月20日 | B |
県の公表区分 | A:即公表 |
B:48時間以内に公表 | |
C:翌月10日に公表 |
- 平成21年7月に発生した以下の通報連絡事象について、その後の調査結果を踏まえた原因と対策をとりまとめ、愛媛県および伊方町に報告書を提出いたしました。
事象 | 発生月日 | 発表月日 | 公表区分 | ||
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7月10日 | 8月10日 | C |
(別紙1)伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成21年11月分)
- 伊方発電所1号機 発電機出力の変動について
- 伊方発電所2号機 2次系補助蒸気供給配管からの漏えいについて
- 伊方発電所2号機 アスファルト供給配管からの漏えいについて
- 伊方発電所3号機 1次冷却材中の希ガス(キセノン)濃度の上昇について
- 伊方発電所1号機 一時的な出力変動について
(別紙2)伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成21年7月分)
伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成21年11月分)
1.伊方発電所1号機 発電機出力の変動について
11月10日23時08分頃、送電系統への落雷に伴う系統ショックにより、伊方発電所1号機の発電機出力に有意な変動が発生しました。
発電機出力の変動は瞬時に収束し、プラントの運転に影響はありませんでした。
参考:落雷場所および発電機出力の変動幅
落雷場所 |
発電機出力の変動幅 |
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大洲北幹線
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1号機 |
2.伊方発電所2号機 2次系補助蒸気供給配管からの漏えいについて
11月12日10時30分頃、通常運転中の伊方発電所2号機の原子炉補助建家5階(管理区域内)において、アスファルト固化装置の補助蒸気を供給する配管の保温材表面から、放射能を含まない2次系水(蒸気)が漏れていることを保修員が確認しました。
このため、当該配管を点検した結果、直径約1mmの微小な貫通穴が1箇所確認されたことから、当該配管の取替を行い、11月16日11時40分、漏えいのないことを確認し、通常状態に復旧しました。
今後、引き続き原因を調査します。
(印刷用)伊方発電所2号機 補助蒸気系統概略図 (PDF-12KB)
3.伊方発電所2号機 アスファルト供給配管からの漏えいについて
11月17日9時24分頃、通常運転中の伊方発電所2号機のアスファルト固化装置屋外建屋(管理区域外)において、アスファルト固化装置のアスファルト供給ポンプ出口配管付近にアスファルトの漏えいがあることを運転員が確認しました。
このため、当該配管を点検した結果、配管フランジ部の合わせ面からの漏えいであることを確認したことから、当該フランジ部を分解し、新品のガスケットに取り替えて、12月9日13時05分、漏えいのないことを確認し、通常状態に復旧しました。
今後、引き続き原因を調査します。
(印刷用)伊方発電所2号機 アスファルト固化装置系統概略図 (PDF-20KB)
4.伊方発電所3号機 1次冷却材中の希ガス(キセノン)濃度の上昇について
11月19日16時50分頃、通常運転中の伊方発電所3号機の1次冷却材系統(管理区域内)において、1次冷却材中のキセノン133の濃度が通常の5倍程度に上昇していることを確認しました。
その後、監視を強化しています。
(参考)
○キセノン133
燃料の核分裂で発生する放射性の気体
5.伊方発電所1号機 一時的な出力変動について
11月20日0時19分、通常運転中の伊方発電所1号機において、タービン蒸気加減弁が開動作したことにより、発電機出力が約6%上昇しました。この出力上昇に伴い、原子炉熱出力が最大で1680MWまで上昇し、保安規定で定める運転上の制限(1650MW)を一時的に逸脱しましたが、運転員が直ちに発電機出力を下げる操作を行い、通常運転に復帰しました。
その後、蒸気加減弁の動作確認を行い、動作に異常のないことを確認しました。
引き続き、状態を監視しながら運転を継続し、詳細を調査することとします。
(印刷用)伊方発電所1号機 2次系概略図 (PDF-20KB)
伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要(平成21年7月分)
伊方発電所1号機 タービン動補助給水ポンプ駆動蒸気ドレン弁からの蒸気漏れについて
○事象
7月10日2時25分頃、定期検査中の伊方発電所1号機において、タービン動補助給水ポンプに蒸気を送る配管内のドレン水を排出する系統の手動弁に小さな貫通した傷があり、蒸気が漏えいしていることを保修員が確認しました。
このため、蒸気温度を高温状態から隔離可能な温度まで下げて当該弁を隔離し、当該弁を新品に取り替えた後、蒸気温度を元の状態に上げて異常のないことを確認し、7月11日10時30分、通常状態に復旧しました。
○原因
蒸気配管内のドレンを自動的に排出するドレントラップ下流側に設置された当該弁は、排出されて減圧されたドレンが湿分を含む蒸気となり流入する環境にあり、調査の結果、弁箱上部壁面の貫通穴周辺部などに著しい減肉が認められました。
このことから、蒸気とともに流入する湿分により、当該弁の内面を保護する酸化皮膜の溶解が加速し、腐食減肉が進展して漏えいに至ったものと推定されました。
○対策
- 当該弁を耐食性に優れたステンレス製弁に取り替えて復旧しました。
- 同様なドレントラップ下流側に設置されている弁のうち、弁箱の材質が炭素鋼である弁については、今後計画的にステンレス製弁に取り替えます。
(印刷用)伊方発電所1号機 補助給水ポンプまわり系統概略図 (PDF-22KB)
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