当社は、この度、CO2排出削減への対応や既設火力設備の経年化対策などを目的として、坂出発電所2号機についてLNGコンバインドサイクル発電方式へリプレースすることといたしました。
これにより、坂出発電所では、4基ある発電設備のうち、現在、LNGへの転換工事を進めております1号機および4号機と合わせて、合計3基がLNGを燃料とする発電方式となります。
今回の2号機リプレース計画は、石油およびコークス炉ガス(COG)を燃料とする既設2号機(出力35万kW)を廃止し、新たにLNGを燃料とする高効率なコンバインドサイクル発電設備(出力28万kW級)を建設するものです。
建設地点につきましては、坂出発電所東側の隣接地を新たに取得して建設する計画です。また、主な工程としましては、平成22年度より環境アセスメント手続きを進め、平成26年度の工事着工、平成28年度の営業運転開始を目指しております。
当社としましては、今後、地域の皆さまや関係される方々のご理解とご協力を賜りながら、本計画の着実な実施に向けて取り組んでまいります。
以上
(参考)坂出発電所新2号機の概要 |
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新2号機 |
(参考)既設2号機 |
所在地 |
香川県坂出市番の州町 |
同 左 |
定格出力 |
28万kW級 |
35万kW |
使用燃料 |
LNG |
石油、コークス炉ガス |
発電方式 |
コンバインドサイクル発電方式 |
汽力発電方式 |
熱効率 |
約57% |
約43% |
※ 熱効率(低位発熱量基準):燃料の発熱量から水分の蒸発熱をあらかじめ差し引いた発熱量(低位発熱量)を基準に算定した熱効率。 |
コンバインドサイクル発電は、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた複合発電方式です。燃料となるガスを燃やしてガスタービンで発電した後、その高温排気を排熱回収ボイラに導き、蒸気を発生させて蒸気タービンで発電するもので、これにより高い熱効率を得ることができます。 |