通常運転中の伊方発電所2号機(加圧水型、定格電気出力56万6千キロワット)原子炉補助建家4階(管理区域内)のほう酸濃縮液タンク室内において、ほう酸濃縮液ポンプ付近(同タンクおよび同ポンプは1,2号機共用)で少量の液体が漏えい(約1リットル)していることを運転員が発見し、5月5日1時00分頃、微量の放射性物質(放射能量:約61ベクレル)が含まれていることを確認しました。
調査の結果、当該ポンプに接続しているドレン配管のフランジ部から、ほう酸水が漏えいしていたことを確認しました。なお、当該ポンプを隔離して漏えいは停止し、漏えいしたほう酸水は全量紙ウエスで回収しました。
本事象によるプラント運転への影響はなく、作業員の被ばくおよび環境への放射能の影響もありませんでした。
(5月6日 お知らせ済み)
当該フランジ部の点検の結果、フランジ部のボルト締め付け状態は良好であり、フランジ面にも異常はありませんでしたが、フランジ部からの漏えいを防止するために使用しているガスケットの厚みが減少していたことから、ガスケットの取替を行い、当該ポンプの確認運転を実施して漏えいがないことを確認し、本日16時20分、通常状態に復旧しました。
今後、引き続き、詳細を調査します。
以上
(添付資料) 伊方発電所 ほう酸濃縮液ポンプ(1,2号機共用)まわり概略系統図
(印刷用)伊方発電所 ほう酸濃縮液ポンプ(1,2号機共用)まわり概略系統図
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