当社をはじめ電力10社(北海道電力(株)、東北電力(株)、東京電力(株)、中部電力(株)、北陸電力(株)、関西電力(株)、中国電力(株)、四国電力(株)、九州電力(株)および日本原子力発電(株))は、英国原子力廃止措置機関との間で、英国で回収されるプルトニウムの将来のMOX燃料加工に関する全体的な枠組みに合意いたしましたので、別紙のとおりお知らせいたします。
以上
(別紙) 英国で回収されるプルトニウムの将来のMOX燃料加工に関する全体的な枠組みの合意について
平成22年5月13日
北海道電力株式会社
東北電力株式会社
東京電力株式会社
中部電力株式会社
北陸電力株式会社
関西電力株式会社
中国電力株式会社
四国電力株式会社
九州電力株式会社
日本原子力発電株式会社
英国で回収されるプルトニウムの将来のMOX燃料加工に関する
全体的な枠組みの合意について
電力10社は、海外再処理委託により回収されるプルトニウムについては、海外においてMOX燃料に加工し、プルサーマルで利用することを基本方針としております。
この方針に基づき、電力10社は、英国で回収されるプルトニウム全量を英国にてMOX燃料に加工できるよう、英国原子力廃止措置機関(NDA)と協議してまいりましたが、このたび、NDAが英国セラフィールドに所有するMOX燃料加工工場(SMP)における将来のMOX燃料加工に関する全体的な枠組みについて合意いたしました。
本合意では、SMPにおける将来のMOX燃料加工について、経済性確保のための生産能力向上方策やそれに伴う費用負担、MOX燃料加工を進める上での原則等をNDAとの間で取り決めております。
なお、電力各社は、地元・地域の皆さまのご理解を得ながら各社のプルサーマル計画を進めていくこととしており、SMPにおける将来のMOX燃料加工の手配については、各社毎にそれぞれの状況を踏まえ、諸条件が整った段階で進めていくこととなります。
以上
【SMPの概要】
・ 正式名称 : Sellafield
MOX Plant (セラフィールド モックス プラント)
・ 所在地 :
英国カンブリア州Sellafield
・ 施設の所有者 : NDA
・ 施設の操業者 :
Sellafield Limited (SL社)
・ 施設の建設開始 : 1994年4月
・
MOX燃料の生産開始 : 2002年5月
<セラフィールド位置図>
【NDAの概要】
・ 正式名称 : Nuclear Decommissioning
Authority
(ニュークリア デコミッショニング オーソリティ)
※英国エネルギー・気候変動省(DECC)傘下の外郭団体
・
設立 : 2005年4月
・ 事業内容 : 原子燃料の再処理、MOX燃料製造、
英国民生用原子力サイトの廃止措置及びクリーンナップ等
・
代表者 : CEO Tony Fountain (トニー ファウンテン)
・
本部所在地 : 英国カンブリア州Moor Row (ムーア ロウ)
以上