「低炭素社会の実現」に向けた動きが加速するなか、省エネ・省CO2の切り札として、電化によるエネルギーの効率的利用が一段と注目を集めています。
こうした状況のもと、当社グループにおいても、四国地域の低炭素化に貢献するとともに、新たな需要創造を図っていく観点から、様々な分野における電化促進に積極的に取り組んでいます。
1.家庭分野における電化
家庭分野においては、「安心」「快適」「経済的」といった特長を有する電化住宅が好評で、年間3万口程度のペースで増加しています。平成22年6月末時点で、電化住宅の契約口数が20万1,700口となり、20万口の大台を突破しました。
特に、環境性や経済性に優れたエコキュートの設置口数が高い伸びとなっており、電化住宅普及の牽引役となっています。
(1)電化住宅契約口数の推移
(2)新築住宅における電化住宅の採用比率
注:新築住宅の電化採用比率は、電化住宅の新築契約口数を新設住宅着工戸数(国土交通省 総合政策局発表の数値)で除したもの。
(3)エコキュート設置口数の推移
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※1)エコキュート ※2)ヒートポンプ |
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(4)電化住宅に対するお客さまの満足度評価
電化住宅にされたお客さまへのアンケート調査結果によると、電化住宅の「安心」「快適」「経済的」なメリットが高く評価され、98.4%の方が電化住宅に満足されています。
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電化住宅ご採用後、約半年が経過したお客さまを対象にダイレクトメールにより実施 アンケート取得期間:21年4月~22年3月 |
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2.業務用分野における電化
ビルや商業施設などの業務用分野においても、電気式ヒートポンプやIH(電磁誘導加熱)を切り口として、空調・給湯、厨房等の熱源における電化促進に努めており、着実に成果をあげています。
(1)業務用電化の開発容量
(2)業務用電化厨房の導入件数の推移
3.産業用分野(工場)における電化
産業用分野における熱源は、従来、ボイラー蒸気が多く用いられ、電化の難しい分野でしたが、近年、大容量の高温型ヒートポンプの開発が進んでおり、加温・加熱プロセスでの電化が可能となってきております。
当社では、産業用分野を新たな電化需要が見込める分野として注目し、積極的な電化提案を進めております。
■産業用分野における最近の電化実績
製造業 |
(株)南電器製作所 |
塗装乾燥工程に熱風発生ヒートポンプを導入 |
製薬業 |
大塚製薬(株)徳島板野工場 |
冷水と温水が同時に供給可能な空冷ヒートポンプチラー※を導入 |
印刷業 |
(株)北四国グラビア印刷 |
新たに電気ヒータを利用したVOC(揮発性有機化合物)対策装置を導入 |
※チラー:ビルや工場の空調用の冷水を作る冷凍機。