平成22年09月29日
四国電力株式会社

平成22年9月 社長定例記者会見の概要

平成22年9月29日、千葉社長から「今夏の電力需給状況」、「業績予想の修正」、「高知県での有料老人ホーム事業の開始」について説明しました。

 

【今夏の電力需給状況】

(詳しくは「今夏の電力需給状況について」をご覧ください。)

(4県都の平均気温)

この夏は、全国的に記録的な猛暑に見舞われ、四国地域においても、7月下旬から気温がグングン上昇し、8月の平均気温は4県都全てで観測史上最高を記録するなど、まれに見る猛暑となりました。9月に入ってからも、暫くは真夏のような残暑が続きました。

ご参考までに、高松における猛暑日と熱帯夜の日数では、猛暑日は22日と過去2位、また、熱帯夜は55日にも上り、過去最多の記録になりました。

こうした猛暑を受け、電力の消費量も大きな盛り上がりをみせました。


(最大電力・日電力量)

「最大電力」は、一日のうちで最も多く電気が使われた時の使用電力の大きさのことであり、「kW」で表します。一方、「日電力量」は、一日に消費された電気の合計量のことで「kWh」の単位で表します。

最大電力は、梅雨明けした7月17日を境に高い水準となり、8月20日には今夏最大となる596万6千kWを記録しました。平成20年8月の過去最大に、あと一歩のところまで肉迫しましたが、記録更新には至りませんでした。

一方、日電力量につきましては、最大電力と同様、7月下旬から高水準で推移し、8月20日には1億1,418万5千kWhを記録し、これまでの最高であった平成20年の記録を2年ぶりに更新しました。

このように、今年の夏は最大電力よりも日電力量が盛り上がりを見せたことが特徴ですが、その背景としては、工場の稼働が2年前の水準まで戻っていないことや、省エネ効果の高い家電機器の普及が、最大電力の抑制に働いた反面、連日の熱帯夜で昼夜を問わず冷房機器が高稼働したことや近年のオール電化住宅の普及拡大が夜間需要を押し上げ、kWhの増加につながったものと考えております。


(需給状況)

7月と8月、両月の電力需要とそれを賄う供給の実績についてです。

まず、需要実績ですが、7月および8月分の販売電力量は、猛暑効果に加え、産業用大口電力が回復傾向にあることを反映して、それぞれ前年に比べ、5.1%増の25億1,900万kWh、9.6%増の27億6,900万kWhとなり、7月分、8月分ともに平成20年度に次ぐ、歴代2位の高い水準となりました。

一方、供給サイドの実績は、伊方発電所が3機とも順調に稼動したほか、火力においても、LNGコンバインドサイクルへリプレースした坂出1号機が、この夏新たに戦列に加わったことなどにより、万全の体制で安定的に供給することができました。

 

【業績予想の修正】

(詳しくは「業績予想の修正に関するお知らせ」をご覧ください。)

 夏場の猛暑が販売電力量を押し上げたことに加え、7月までの豊水により水力発電量が計画を上回るなど、需給両面で収支環境が好転したことから、今年4月に発表しておりました、22年度第2四半期ならびに通期の業績予想を上方修正します。

 具体的には、売上高は、第2四半期において、110億円増の2,910億円に、通期では、70億円増の5,870億円に、また、経常利益については、第2四半期において90億円増の300億円に、通期では、90億円増の470億円にそれぞれ修正します。

 なお、売上高の修正額が第2四半期で110億円の増であるのに対し、通期では70億円となるのは、昨今の情勢を踏まえ、為替レートなどの燃料価格諸元を見直すことにより、売上高に含まれる燃料費調整額が減少するためです。

 

【高知県での有料老人ホーム事業の開始】

(詳しくは「高知県での有料老人ホーム事業の開始について」をご覧ください。)

 当社グループは、地域に根ざした企業グループとして、「しあわせのチカラになりたい」との考えのもと、お客さまの暮らしをサポートする様々な事業活動を展開しておりますが、その一つとして、有料老人ホーム事業にも取り組んでおります。グループ会社である「よんでんライフケア」を通じて、これまでに松山と高松で施設を運営しておりますが、このたび、高知県が実施した有料老人ホームの事業者募集において、同社が指定事業者に選定され、当社グループとして3個所目となる施設を高知市に開設することとなりました。今後は、平成24年3月の開業を目指し、鋭意準備を進めてまいります。

以上





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