平成22年10月05日
四国電力株式会社

伊方発電所2号機 原子炉格納容器内の水漏れについて

 第22回定期検査中の伊方発電所2号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力56万6千キロワット)において、本日0時2分、原子炉格納容器サンプの水位の上昇を示す信号が発信したため、運転員が現場確認を実施したところ、0時36分、原子炉格納容器2階(管理区域内)の床面に水が漏れていることを確認しました。
 調査の結果、事象発生時、点検のため満水状態にしている原子炉キャビティにおいて、蒸発で減少した水を補給するため、仮設ホースにより純水を注水していたところ、この水の一部が原子炉キャビティ壁面の排気ダクトに流入し、排気ダクトを経由して原子炉格納容器内に水が漏えいして原子炉格納容器サンプの水位が上昇したことを確認しました。なお、0時7分にキャビティへの注水を中止しており、漏えいは停止しております。

 漏えい量は約400リットルで放射能を含んでおらず、一部を原子炉格納容器サンプで回収したほか、原子炉格納容器地下1階、1階、2階などに留まった残りの水は紙ウエスで回収中です。なお、床面の溜まり水をサンプリングした結果、最大で7.8×10-2ベクレル/cm3の放射能濃度が確認されましたが、これは床面の放射性物質が混入したためと考えられます。
 今後、引き続き、詳細を調査します。

 本事象による環境への放射能の影響はありません。

 本事象は、法律に基づく国への報告事象に該当するものではありません。

 

(参考)

○原子炉格納容器サンプ
 原子炉格納容器内の底部に設置されている廃液を貯める貯水槽。

○原子炉キャビティ
 原子炉上部に設置された燃料取り替えのためのほう酸水を貯めるプール。

 

以上

添付資料 伊方発電所2号機 キャビティ水の補給概略図(原子炉格納容器内)


添付資料

伊方発電所2号機 キャビティ水の補給概略図(原子炉格納容器内)

  伊方発電所2号機 キャビティ水の補給概略図(原子炉格納容器内)

 PDFマーク(印刷用) 伊方発電所2号機 キャビティ水の補給概略図(原子炉格納容器内) (PDF-27KB)

 

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