当社は、平成21年11月に確認した伊方発電所3号機原子炉建屋耐震計算における入力データの誤りを踏まえて、1、2号機建屋の地震応答解析モデルについて確認作業を行うこととしておりました(平成21年12月9日発表済)。この確認作業を実施した結果、平成21年3月に国に中間報告したバックチェックの原子炉補助建屋の解析モデルにおいて、数式や解析プログラムへの入力ミスによる2件のデータ誤りがあることを確認しました。
なお、工事計画認可申請時のデータおよび原子炉建屋の解析モデルに誤りはありませんでした。
これを踏まえて、正しいデータを用いて原子炉補助建屋の地震応答解析を実施し、中間報告で評価した安全上重要な機能を有する主要な設備等について再評価した結果、これらの設備等の耐震安全性に影響はありませんでした。
今後、1、2号機の耐震安全性評価については、3号機の審議結果を踏まえ見直した基準地震動による評価において、正しい値による地震応答解析モデルを用いて、中間報告で評価した主要な設備等も含め全ての設備等の評価を行います。この評価結果については、原子力安全・保安院の確認を受けることになります。
今回のデータ誤りについては、平成18年から19年にかけて実施した作業において生じたものですが、平成21年以降は、チェックシートによる確認方法の強化などが図られていることから、今後、同様な事象は発生しないものと考えます。