(お知らせ)

平成23年01月06日
四国電力株式会社

第14回返還予定ガラス固化体データの訂正について

 第14回返還予定のガラス固化体につきましては、英国のガラス固化体76本を青森県六ヶ所村にある日本原燃株式会社の廃棄物管理施設に搬入する予定であり、今回の荷主である関西電力株式会社、四国電力株式会社および九州電力株式会社は、当該ガラス固化体76本についての概要を、先般、お知らせいたしました。(平成22年10月13日)

 その後、英国事業者(Sellafield Ltd)から搬入予定のガラス固化体のデータに誤りがあったとの連絡があり、当社分20本のうち4本(参考:他に九州電力分11本)のデータを訂正しました。
 このため、核燃料物質等運搬物確認申請のために日本原燃株式会社および原燃輸送株式会社に提供していたデータの変更を行いました。

 データの誤りについては、英国事業者から電力会社に提出されるデータの中に一部最新でない情報が使用されていたものであり、今後同様な誤りが生じないように、英国事業者におけるデータ管理方法の強化に加えて電力会社としてもデータの確認方法を強化することとしています。

 なお、10月13日公表の別紙に対し、訂正後のデータはその別紙記載数値の範囲内であり、日本原燃株式会社の廃棄物管理施設の受入基準を満足しています。

 

別紙:第14回返還予定ガラス固化体データの誤りの概要

参考:返還予定のガラス固化体について(平成22年10月13日公表資料 別紙より)

 

以上


[別紙]

第14回返還予定ガラス固化体データの誤りの概要について

1.事象の経緯

平成22年10月13日:

「第14回返還予定ガラス固化体の概要」についてお知らせ。
(関西電力、四国電力、九州電力)
 

平成22年10月22日:

英国事業者より、返還予定のガラス固化体のうち、10本(四国電力1本、九州電力9本)について、既に提出されている廃液の分析データの一部に誤りがあるとの報告を受ける。
⇒【誤り[1]】
 

平成22年11月5日:

誤り[1]に係る調査の過程で、英国事業者より、さらに5本(四国電力3本、九州電力2本)について、誤りがあるとの報告を受ける。
⇒【誤り[2]】
 

平成22年11月8日
~17日:

 

英国セラフィールドサイトにて、現地調査を実施。
・原因と英国事業者の対策の調査・確認
・第13回返還ガラス固化体および第14回返還予定ガラス固化体のデータのうち訂正分を除き、誤りがないことを確認
・誤りの訂正状況について確認
 

平成22年12月3日:

英国事業者より訂正後のデータを受領。
 

平成22年12月15日:

訂正後のデータについて、誤りがないことの確認を行い、日本原燃および原燃輸送に訂正後のデータを提供。
 

 

2.影響の程度

 10月13日公表資料別紙のうち、今回の誤りにおいて影響を受けたデータは、

・発熱量

・放射性物質の種類毎の放射能濃度

であるが、訂正後も記載数値(返還予定ガラス固化体76本の最小~最大)の範囲内であった。


3.原因と主な対策

 英国事業者からは、廃液の分析結果を入力したスプレッドシートで作成されたデータシートが電力会社へ送付される。
 今回の誤りは、最新データの管理ミス(誤り[1])と分析結果の連絡不備(誤り[2])により、このデータシートの中に一部最新でない情報が使用されていたものである。

原因と主な対策 

 PDFマーク(印刷用)第14回返還予定ガラス固化体データの誤りの概要について (PDF-40KB)


[参考]

[平成22年10月13日公表資料より]

返還予定ガラス固化体について

 今回返還予定のガラス固化体は、使用済燃料の再処理に伴い発生する高レベル放射性液体廃棄物をほうけい酸ガラスとともに固化し、貯蔵時の荷重及び取扱いに伴う落下等に耐える強度を有するステンレス鋼製容器に閉じ込めたものである。

 今回返還予定のガラス固化体の概要を以下に示す。

(1)所有者及び数量  : 関西電力株式会社  28本
四国電力株式会社  20本
九州電力株式会社  28本

(2)製造者        : 英国 Sellafield Ltd

(3)製造時期       : 2003年 ~ 2008年

(4)高レベル放射性液体廃棄物の起源 : 軽水炉用ウラン燃料及び軽水炉用ウラン燃料以外の燃料

(5)寸法         : 外径:約430mm、高さ:約1,340mm

(6)容器材質      : 英国規格 BS1501Pt3 309S16(JIS SUH 309相当)

(7)重量          : 458kg ~ 490kg

(8)発熱量(平成22年10月13日時点) : 1.0kW/本 ~ 1.4kW/本

(9)放射性物質の種類毎の放射能濃度(平成22年10月13日時点)

・α線を放出する放射性物質

: 1.4×1014   ~ 2.1×1014 Bq/本

(放射性核種濃度)

238Pu

: 5.3×1010   ~ 5.0×1011 Bq/本

239Pu

: 4.8×109    ~ 2.6×1010 Bq/本

240Pu

: 1.3×1010   ~ 6.9×1010 Bq/本

241Am

: 9.2×1013   ~ 1.3×1014 Bq/本

242Cm

: 1.7×106    ~ 1.3×1010  Bq/本

243Cm

: 1.9×1012   ~ 4.1×1012 Bq/本

244Cm

: 2.9×1013   ~ 6.5×1013 Bq/本

・α線を放出しない放射性物質

: 1.2×1016   ~ 1.7×1016 Bq/本

(放射性核種濃度)

90Sr

: 2.1×1015   ~ 3.0×1015 Bq/本

90Y

: 2.1×1015   ~ 3.0×1015 Bq/本

106Ru

: 4.6×1010   ~ 5.2×1012 Bq/本

106Rh

: 4.6×1010   ~ 5.2×1012 Bq/本

125Sb

: 0.0×100    ~ 4.3×1012 Bq/本

134Cs

: 3.4×1012   ~ 2.4×1013 Bq/本

137Cs

: 3.4×1015   ~ 5.0×1015 Bq/本

137mBa

: 3.2×1015   ~ 4.8×1015 Bq/本

144Ce 

: 4.0×109    ~ 2.9×1012 Bq/本

144Pr

: 4.0×109    ~ 2.9×1012 Bq/本

154Eu

: 3.1×1013   ~ 6.8×1013 Bq/本

155Eu

: 5.9×1012   ~ 2.2×1013 Bq/本

以上  

 

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