通常運転中の伊方発電所3号機(加圧水型、定格電気出力89万キロワット)において、廃棄物処理建屋の換気空調系の点検を実施していたところ、2月8日10時38分、廃棄物処理建屋排気ファン3Bの電源の異常を示す信号が発信しました。
調査の結果、廃棄物処理建屋排気ファン3Bの電源用遮断器(管理区域外)の一部および、遮断器の制御回路の部品(サージキラー)に変色を確認したことから、不具合のあった遮断器とサージキラーを予備品に取り替えました。
その後、2月10日11時23分、確認運転のために当該排気ファン3Bを起動し、排気ファン3Aを停止したところ、排気ファン3Aの遮断器の制御回路の異常を示す信号が発信したため、直ちに制御電源を「切」とし、現地を確認した結果、サージキラーに変色を確認しました。なお、遮断器については異常は認められませんでした。
(2月10日 お知らせ済み)
排気ファン3A、3Cについて、排気ファン3Bと同様にサージキラーを取り替えて、当該ファンが正常に運転することを確認し、本日11時05分、通常状態に復旧しました。
今後、引き続き、詳細を調査します。
本事象によるプラント運転への影響はありません。また、環境への放射能の影響もありません。
(参考)
○廃棄物処理建屋
管理区域内で発生した床ドレンや機器排水などを濃縮処理した液体廃棄物をセメント固化する建屋。
○廃棄物処理建屋排気ファン
廃棄物処理建屋の換気空調のためのファンで、A、B、Cの3台設置されており、1台で100%の能力を有する。
○サージキラー
電気回路に発生する高電圧ノイズによる影響を防止する部品。
以上
伊方発電所 廃棄物処理建屋排気系統概略図
(印刷用) 伊方発電所 廃棄物処理建屋排気系統概略図 (PDF-11KB)