このたび、当社において、深夜電力計量用として取付している変成器付計器※1とタイムスイッチ※2(以下「TS」という)・電磁接触器※3(以下「MC」という)の接続位置誤りにより、お客さまにTSとMCの消費電力分の電気料金を加算してお支払いいただいていた事象が、調査により5件あることが判明いたしました。
当該お客さまには事情を説明し、ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げるとともに、接続位置誤りの改修工事を実施いたします。また、電気料金の精算手続きを実施してまいります。
今後は、同様の事象が発生しないよう、再発防止の徹底に努めてまいります。
< 配線状況 >
(※1)変成器付計器: |
お客さまの契約容量が大きい場合、計器で電力使用量を直接計量できないため、 |
(※2)タイムスイッチ: |
毎日一定の時間のみ通電するよう、電気を自動で入切(制御)する装置 |
(※3)電磁接触器: |
お客さまの契約容量が大きい場合、タイムスイッチで直接電気を入切できない |
< 調査結果 >
契約種別 |
調査件数 |
接続位置誤り件数 |
深夜電力契約 |
149件 |
5件 |
電灯契約 |
24件 |
0件 |
計 |
173件 |
5件 |
(注)接続位置誤りの場合、TSとMCの内部消費電力が計量され、お客さまの電気料金に加算されていた。(内部消費電力:6~20W程度)
以上
発生原因と再発防止対策等について
1.発生原因と再発防止対策
(1)発生原因
・新設時:当社社員の工事指示不足、工事業者の施工誤り
・竣工検査時:当社社員の確認不足
(2)再発防止対策
・竣工検査者に対し、竣工検査時に計器・TS・MCの確実な接続位置確認の実施について、再教育・指導を徹底いたします。
・新設工事時に工事業者へ渡している工事指定図に、計器とTS・MCの正しい位置関係を明記のうえ、工事業者に都度配布し注意喚起を実施いたします。また、工事業者に対し、計器・TS・MC施工時の確実な接続位置確認の実施について、指導を徹底いたします。
・計器関係業務の全従事者に対し発生事象の内容を周知し、再教育を実施いたします。
2.お客さまへの対応
・接続誤りの改修工事は、お客さまに状況を説明・お詫びしたうえで、実施しております。
・また、加算されていた電気料金については、接続位置誤りによりTS・MCの内部消費電力分を計量していた期間を特定し、お客さまと協議したうえで、払い戻しを実施いたします。
3.その他
今回の調査対象以外で、TS等の内部消費電力を計量する接続事例が無いか、現地調査を進めて参ります。