平成23年11月02日
四国電力株式会社

伊方発電所の緊急安全対策等の報告書に係る再調査結果の報告について

 当社は、国の指示に基づき、当社の報告内容について誤りがないか調査を行った結果、新たな誤りがないことを確認するとともに、伊方1号機起動変圧器の耐震評価のデータ誤りについて、その原因と再発防止対策を取りまとめ、9月28日、原子力安全・保安院(以下、「保安院」という)に報告しました。

(9月28日 お知らせ済み)


 その後、保安院による当社の報告書の審査過程において、10月26日、保安院から当社の調査が十分ではないとの見解が示されるとともに、5項目の指摘項目を踏まえた再調査を行い、その結果を報告するよう追加指示を受けました。
 このため、追加指示を踏まえて再調査を行い、当社の報告内容に誤りがないことを再確認し、本日、保安院にその結果を報告しました。

 

(指摘項目)
・緊急安全対策等の報告書の誤りの有無の調査等(2点)
・緊急安全対策等の報告書の誤りの原因分析および再発防止対策(2点)
・緊急安全対策等の報告書の誤りに係る不適合管理(1点)

 

※国の追加指示
「緊急安全対策等の報告書における誤りの有無の再調査等について(指示)」(平成23年10月26日付)

添付資料
原子力安全・保安院からの指摘事項と当社の対応一覧

報告書
PDFマーク「緊急安全対策等の報告書における誤りの有無の再調査等について(報告)」 (PDF-223KB)

以上


添付資料

原子力安全・保安院からの指摘事項と当社の対応一覧

 

現時点において保安院が確認した事実関係(指摘事項)

当社の対応

(1)緊急安全対策等の報告書の誤りの有無の調査等

[1]開閉所等の地震対策について耐震裕度のみ調査対象としているなど、評価結果や対策に影響する項目の一部しか調査対象としていない。

[1]評価結果や対策に影響する項目を含む報告書記載の数値等全てを調査対象として再調査を行い、報告書記載の報告内容に誤りがないことを確認した。
 

[2]伊方発電所1号機の緊急安全対策における必要な電源容量の一部に関して、メーカの委託報告書との照合以外の確認は行っていない。

[2]必要な電源容量等の設計図書等の出典元と照合する必要のある数値全てについて、照合する出典元が適切であることを確認し、誤りのないことの再調査を行い、報告書記載の報告内容に誤りがないことを確認した。
 

(2)緊急安全対策等の報告書の誤りの原因分析および再発防止策について

[1]「緊急安全対策等の報告書における誤りの有無の調査結果等について(報告)」では、原因分析の結果として、メーカ側の原因しか示されていない。
 

[1]改めて原因分析を行い、入力データの数値を出典元まで確認することを明確にしていなかったことが、当社側の原因であると特定した。

[2]「緊急安全対策等の報告書における誤りの有無の調査結果等について報告)」では、今回の報告書の誤りの原因に対する再発防止対策とは別に、「今回の調査を踏まえた誤りの防止策」として、メーカへの調達事項の明確化や四国電力における報告書のチェック体制の明確化を取りまとめている。
 

[2]上記の原因に対する再発防止策として、メーカへの調達要求事項の明確化や報告書のチェック体制・方法の明確化等を順次実施している。

(3)緊急安全対策等の報告書の誤りに係る不適合管理

社内規程では不適合の処置や是正処置の決定に当たり、部長の承認を得ることになっているが、今回の報告書の誤りに関する是正処置報告書には記録する欄がなく、部長に報告と記載されているのみであり、部長の承認を得た事実を確認できなかった。また、是正処置が完了した後にまとめて部長の承認印を押す運用を行うこととしている。
 

不適合の処置や是正処置の決定にあたり、各段階において部長の承認結果を記録として残すように社内規定の見直しを行う。

 

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