定期検査中の伊方発電所3号機(加圧水型、定格電気出力89万キロワット)において、3月21日13時49分、点検後の確認運転中にセメント固化装置の異常を示す信号が発信し、同装置の脱水機が自動停止しました。
当該脱水機を点検したところ、同日14時37分に手動によっても回転できない状態であることを確認しました。
その後の分解点検において、脱水機の減速機内の潤滑油が少量しかなく、内部機構の一部が固着していることを確認しました。
(3月26日お知らせ済み)
脱水機の減速機について、固着した箇所の部品を交換し、当該脱水機が正常に運転することを確認し、本日11時51分、通常状態に復旧しました。
今後、引き続き、詳細調査いたします。
本事象による環境への放射能の影響はありません。
(参考)
○セメント固化装置脱水機
セメント固化装置は、洗濯排水や機器点検時の排水等、管理区域内で発生した液体廃棄物を濃縮し、混練機でセメントと混ぜ、ドラム缶に詰めて固化する設備。
脱水機は、混練機で混ぜる前に液体廃棄物を液体成分と固体成分に分ける設備で、固体成分はそのまま、液体成分は減容のため更に濃縮器で濃縮し、混練機へ送られる。
以上
(添付資料) セメント固化装置脱水機まわり概略図
セメント固化装置脱水機まわり概略図
(印刷用)セメント固化装置脱水機まわり概略図 (PDF-40KB)