平成24年08月29日
四国電力株式会社

平成24年8月 社長定例記者会見の概要

平成24年8月29日、定例記者会見において、千葉社長が「平成24年度上期業績予想および中間配当」、「今夏の需要動向」の2点を中心に説明を行ないました。


【平成24年度上期業績予想および中間配当】
 (詳しくは「平成24年度上期業績予想および中間配当について」をご覧ください。)

 当社は、これまで伊方発電所の再稼働時期を見通すことが難しい状況にあることなどから、平成24年度の業績予想と配当予想を未定としておりました。
 現在、伊方発電所3号機の早期運転再開に向け、鋭意努力を続けておりますが、9月末までの再稼働が難しくなっていることから、この前提に基づき、上期の業績予想を公表することといたしました。

 具体的な数値については、

 ・売上高につきましては、昨年を上回る節電影響による需要の減少等を反映して、2,700億円となる見通しです。

 ・また、利益については、売上げが減少する一方で、伊方発電所停止に伴い、需給関連費が大幅に増加することから、

  ・営業損益は240億円の損失、
  ・支払利息など営業外損益を差引き後の経常損益は270億円の損失、
  ・法人税等差引き後の四半期純損益は180億円の損失

となる見通しです。

 上期が連結ベースで、営業損失、経常損失、四半期純損失となるのは、初めてであります。

 次に、中間配当につきましては、厳しい事業環境等を踏まえ、0円といたします。
 また、年度の業績予想と期末配当予想につきましては、前回公表時点と同じく、伊方発電所の再稼働時期を見通すことが難しい状況が続いていることから、引き続き未定としております。今後、予想が可能となった時点で、速やかにお知らせいたします。

 上期業績予想および中間配当については以上でありますが、現下の厳しい収支状況を踏まえ、24年3月から実施しておりました役員報酬の減額措置を、6月の株主総会後の新たな役員体制のもとにおいても、前回を上回る水準で継続しているところであります。

 また、経営全般にわたる効率化の取り組みについても、今後、一段と深堀りしていくこととしております。
 具体的には、設備投資や修繕工事をはじめ、あらゆる支出について、聖域を設けることなく、一層の削減に努めることにより、今年度は、費用合計で約150億円、設備投資で約100億円のコストダウンを図りたいと考えております。

 また、伊方発電所の停止が長期化する中、資金調達の安定化を図る観点から、社債の発行再開についても鋭意検討しており、来月中にも起債する方向で準備を進めております。今後、市場動向を見極めながら、詳細を詰めることとしており、内容が固まり次第、改めて皆さまにお知らせさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 

【今夏の需要動向】
 
 今年の夏は、記録的な猛暑となった一昨年ほどではないにせよ、連日、厳しい暑さとなっておりますが、今夏の最大電力は、これまでのところ、8月7日の525万8千kWにとどまっており、節電目標の基準である一昨年(596万6千kW)はもとより、昨年の記録(544万1千kW)も下回る状況となっております。

 また、7、8月の最大電力の平均値(土日、お盆を除く)も、今夏の実績は474万kWと、昨年と比べて▲12万kW、また、一昨年と比べて▲49万kWと、大幅に低い水準となっております。
 こうした状況の背景としては、先月の会見でも申し上げたように、お客さまに取り組んでいただいている節電の効果が相当程度出ているものと考えております。
 ちなみに、現時点での暫定的な分析ですが、22年度との差分49万kWのうち、気温影響を除いた値は、44万kWとなっており、この大半が節電効果(22年度の最大電力と比べて、7.4%程度)と思われます。
 なお、最終的な節電効果等については、今夏の需給実績を総括したうえで、来月末の会見で、改めてご説明したいと考えております。

 8月も残り僅かとなり、夏季ピークの山場も過ぎつつありますが、引き続き、厳しい残暑も予想されますので、お客さまには、今暫く、節電にご協力を賜りますようお願い申し上げる次第です。
 当社におきましても、今後とも気を緩めることなく、日々の保守管理や巡視に努め、安定供給の確保に万全を期してまいります。
 
 本日の議題は以上でありますが、最後に、「伊方発電所周辺地域における訪問対話活動」について、少し触れておきたいと思います。

【伊方発電所周辺地域における訪問対話活動】

 当社では、かねてより、伊方発電所に対する理解をより一層深めていただくため、地元の伊方町と八幡浜市の全戸を対象に、訪問対話活動を実施しておりますが、昨年度は福島の事故を踏まえ、対象を半径20km圏内(約2万9千戸)に拡大したうえで、春と秋の2回、実施いたしました。
 今年度についても、同じ地域を対象に、9月12日から開始することとし、当社社員が直接、地元の皆さまから、ご質問やご意見等をお伺いするとともに、伊方発電所における安全対策のその後の進捗状況等についても、丁寧にご説明させていただくこととしております。
 
 冒頭申し上げたとおり、伊方発電所の再稼働時期については、不透明な状況でありますが、私どもといたしましては、早期運転再開に向け、地元の皆さまのご理解を得られるよう、引き続き、全力を尽くしてまいる所存であります。

以上





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