定期検査中の伊方発電所1号機(加圧水型、定格電気出力56万6千キロワット)の原子炉補助建家2階において、6月13日15時45分、燃料取替用水タンク水の浄化等に使用する配管の水抜き用弁の下流側に設けている閉止栓付近から、水が漏えい(1滴/2分)していることを確認しました。その後、水抜き用弁とその周辺の弁を増し締めすることにより、同日16時52分、漏えいは停止しました。
調査の結果、漏えい量は約40ミリリットル(水たまりの大きさ20cm×10cm)で、ごく微量の放射能量(約28ベクレル)であり、漏えいした水はすべてふき取って回収しました。
(平成25年6月14日お知らせ済み)
その後の調査として、水抜き用弁および閉止栓の漏えい検査を実施した結果、閉止栓部から微小な漏えいが生じていることを確認しました。
また、水抜き用弁の周辺弁における漏えい検査の結果、異常は認められませんでした。
このため、閉止栓を新品に取り替えるとともに、念のため水抜き用弁の分解点検を行い、異常のないことを確認し、本日10時00分、通常状態へ復旧しました。
今後、引き続き、詳細調査いたします。
本事象による環境への放射能の影響はありません。
(参考)
- 燃料取替用水タンク
原子炉冷却材喪失時に炉心に注入するための水源。タンク内には、ほう素濃度約3,200ppmのほう酸水が約1,200トン貯蔵されている。燃料取替作業時に原子炉キャビティの水張り用の水源としても使用する。
以上
(添付資料)伊方発電所1号機 燃料取替用水タンク水浄化系統概略図
伊方発電所1号機 燃料取替用水タンク水浄化系統概略図
(印刷用)伊方発電所1号機 燃料取替用水タンク水浄化系統概略図 (PDF-37KB)