当社では、原子力の再稼働がないとした場合の今冬の需給見通しと対策について検討を進め、先般、国に報告しておりました。このたび、国の審議結果等を経て、最終的な内容が固まりましたので、お知らせいたします。
今冬については、先般発表(10月1日)のとおり、需要面で節電の定着効果が見込めることに加え、供給面では、火力の定期検査の繰り延べを行うことなどにより、一定の予備率を確保できる見通しとなっております。このため、数値目標を掲げての節電のお願いはいたしません。
一方で、伊方発電所全号機が停止する中、依然として当社の需給状況が厳しいことに変わりはないことから、引き続き、お客さまには効率的な電気のご使用や無理のない範囲での節電をお願いさせていただきたいと存じます。
お客さまにはご迷惑をおかけいたしますが、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
当社としては、今後ともトラブルの未然防止に努め、電力の安定供給に万全を期すとともに、安全確保を大前提に、早期に伊方発電所を再稼働できるよう、全力を尽くしてまいります。
以上
<参考1>今冬の需給バランス見通し
※
厳寒気温は、H23年度冬季の気温相当
※ 定着した節電効果として▲4.2%(平成22年度比)と評価し、これを目安に織込み
※
風力の供給力を新たに0.4万kW程度織込んだことから、前回発表より予備率が0.1%程度増加
<参考2>今冬の需給に関する諸対策
供給面での対策
・火力の定期検査繰り延べ
[対象ユニット]阿南2号機(22万kW),3号機(45万kW)(予定)
・火力の増出力運転(3万kW)
[対象ユニット]阿南3号機,4号機,坂出3号機,4号機
・自家発等からの受電(13万kW)
需要面での対策
12月~3月までの間、お客さまに、日常生活や産業活動に支障のない範囲での節電にご協力をお願いするとともに、お客さまの取り組みにお役立ていただけるよう、節電方法の紹介や「でんき予報」を当社ホームページに掲載いたします。