平成26年5月28日、定例記者会見において、千葉社長が「伊方3号適合性審査の状況」について説明しました。
当社は、今月23日に開催された原子力規制委員会の審査会合において、規制委員会が定めた主要審査27項目のうち、唯一、未審議となっておりました伊方発電所の「基準地震動」について、当社としての考え方を説明いたしました。
具体的には、「震源を特定して策定する地震動」については、敷地前面海域の断層群、いわゆる中央構造線断層帯について、480kmが連動するケースを基本とし、それに不確かさを考慮した評価を行いました。その結果、従来と同じ570ガルの地震動を、基準地震動Ss-1として設定するとともに、様々な不確かさをより保守的に考慮・評価した3つの地震動を、基準地震動Ss-2として設定いたしました。
また、「震源を特定せず策定する地震動」については、北海道留萌地震を考慮することとし、その結果、620ガルの地震動を、基準地震動Ss-3として追加いたしました。
当社といたしましては、主要審査27項目について、一通りの説明を行ったことは、審査の進捗において意義があるものと考えております。
今後の審査プロセスについて、具体的なスケジュールを見通すことは難しい状況ですが、引き続き、審査会合で新たに頂いたコメントへの対応を急ぎ、一日も早く、伊方発電所の基準地震動を確定させることができるよう、全力で取り組んでまいる所存であります。