- 平成26年5月に、当社から愛媛県ほか関係自治体に通報連絡した事象は以下の1件です。本事象は、法律に基づく報告事象に該当するものではなく、また、環境への放射能の影響もありませんでした。
事象 | 発生月日 | 発表月日 | 県の公表区分 |
---|---|---|---|
伊方発電所固体廃棄物貯蔵庫における火災感知器の不具合について |
5月16日 |
5月16日 |
B |
- 過去に発生した以下の通報連絡事象について、その後の調査結果を踏まえた原因と対策をとりまとめ、愛媛県ほか関係自治体に報告書を提出いたしました。
事象 | 発生月日 | 発表月日 | 県の公表区分 |
---|---|---|---|
伊方発電所1、2号機 純水装置における苛性ソーダの漏えいについて |
4月8日 |
5月12日 |
C |
県の公表区分 | A:即公表 |
B:48時間以内に公表 | |
C:翌月10日に公表 |
(別紙1)伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成26年5月分)
以上
伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成26年5月分)
伊方発電所固体廃棄物貯蔵庫における火災感知器の不具合について
伊方発電所固体廃棄物貯蔵庫において、5月16日10時18分、火災の発生を示す信号が1、2号機中央制御室に発信しました。確認したところ、火災は発生しておらず固体廃棄物貯蔵庫2階(管理区域内)に設置されている火災感知器4台に応答がないことが判明しました。
調査の結果、新規制基準に基づくハロン消火設備設置工事による吊り足場の設置作業において、天井にドリルで穴を開けた際に火災感知器のケーブルを切断したことを確認しました。
なお、火災感知器が復旧するまでの間は、監視人を配置することにより、当該エリアに火災等の異常がないことを確認しました。
切断したケーブルについて、仮設ケーブルを接続して仮復旧した後、改めて電線管およびケーブルを敷設しなおして、当該火災感知器が正常に動作していることを確認したことから、5月22日13時43分、通常状態へ復旧しました。
今後、引き続き、原因を調査いたします。
(印刷用) 伊方発電所1、2号機 火災報知器信号概略図 (PDF-27KB)
伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要
伊方発電所1、2号機 純水装置における苛性ソーダの漏えいについて
○事象
4月8日10時40分頃、伊方発電所1、2号機 純水装置(屋外)において、運転員が弁のフランジ部から、苛性ソーダが漏えいしていることを確認しました。このため、同日10時55分に漏えい個所を隔離し、漏えいは停止しました。
その後の調査の結果、漏えいした苛性ソーダは純水装置エリア内の床面に留まっており、外部への漏えいはなく、全量(約40L)を回収しました。なお、回収した苛性ソーダについては、中和処理を行い総合排水処理装置に移送して処理しました。
その後、当該フランジ部のガスケットを新品に交換し、漏えいがないことを確認したことから、4月23日15時20分、通常状態に復旧しました。
○原因
調査の結果、弁入口側ガスケットがフランジ中心位置からずれて取り付けられており、当該ガスケットのシール面に僅かな隙間ができた状態となったことから、苛性ソーダがシール面の僅かな隙間から弁体の溝に沿って流れ、外部に漏えいしたものと推定しました。
○対策
- 今後、当該弁をガスケットシール面がずれない構造のものに交換を行います。なお、ガスケットについても、フランジ中心位置からずれない形状である全面型ガスケットに変更します。
- 弁交換までの処置として、当該フランジ部のガスケットを新品に交換しました。交換作業においては、専用の器具を作成してガスケットの取り付けを行い、取り付け後はガスケットがフランジ中心位置からずれていないことを測定により確認しました。
(印刷用) 伊方発電所1、2号機 純水装置系統概略図 (PDF-16KB)