- 平成26年12月に、当社から愛媛県ほか関係自治体に通報連絡した事象は以下の1件です。本事象は、法律に基づく報告事象に該当するものではなく、また、環境への放射能の影響もありませんでした。
事象 | 発生月日 | 発表月日 | 県の公表区分 |
---|---|---|---|
伊方発電所構内における地震感知について |
平成26年 |
- |
C |
- 過去に発生した以下の通報連絡事象について、その後の調査結果を踏まえた原因と対策をとりまとめ、愛媛県ほか関係自治体に報告書を提出いたしました。
事象 | 発生月日 | 発表月日 | 県の公表区分 |
---|---|---|---|
1.伊方発電所 集合作業場の火災受信機の不具合について |
平成26年 |
平成26年 |
C |
2.伊方発電所2号機 技術員控室の発煙について |
平成26年 |
平成26年 |
C |
県の公表区分 | A:即公表 |
B:48時間以内に公表 | |
C:翌月10日に公表 |
(別紙1)伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成26年12月分)
以上
伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成26年12月分)
伊方発電所における地震感知について
平成26年12月13日17時26分頃、豊後水道を震源とする地震が発生し、伊方発電所において最大4ガルを観測しましたが、伊方発電所の設備に異常はありませんでした。
(参考)伊方発電所の観測ガル数
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1号機 : |
感知せず |
(定期検査中) |
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2号機 : |
感知せず |
(定期検査中) |
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3号機 : |
4ガル |
(定期検査中) |
伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要
1.伊方発電所 集合作業場の火災受信機の不具合について
○事象
伊方発電所3号機の中央制御室において、平成26年8月5日17時08分、3号機総合排水処理建屋の火災受信機の異常を示す信号が発信したため、現場を確認しましたが、火災は発生しておりませんでした。
調査の結果、総合排水処理建屋の火災受信機へ信号を送っている集合作業場の火災受信機が故障していることが確認されました。
その後、集合作業場の火災受信機内基板を新品に取替え、正常に動作することを確認したことから、8月7日10時12分、通常状態に復旧しました。
○原因
調査の結果、本事象発生時は、伊方発電所付近で落雷が多発していたことから、集合作業場の屋外信号線に雷サージが侵入し、火災受信機内の当該基板の仕様を超える大きな電流および高い電圧が加わったことにより、故障に至ったと推定しました。
○対策
- 当該基板の取替を行い、正常に動作することを確認し、通常状態に復旧いたしました。
- 落雷による万一の故障に備え、速やかな対応を行うために、火災受信機基板の予備品を常備し、故障の際には、休日・夜間においても速やかな取替を行うための体制を整えます。
(印刷用) 伊方発電所 集合作業場火災受信機 信号概略図 (PDF-29KB)
2.伊方発電所2号機 技術員控室の発煙について
○事象
伊方発電所1、2号機の中央制御室において、平成26年9月23日12時26分、2号機タービン建家の技術員控室(管理区域外)の火災を示す信号が発信しました。運転員が現場を確認したところ、技術員控室内で煙を確認したため、消防署へ連絡しました。なお、発煙は12時45分頃に収まっていることを確認しました。
消防署の調査の結果、パッケージエアコン内部の基板回路の送風機用コンデンサ不良による発煙事象であり、火災には該当しないと判断されました。
現在、当該エアコンについては、隔離処置を行っており、停止中です。
○原因
調査の結果、コンデンサ素子を構成する絶縁フィルムの絶縁が劣化していたと推定しました。また、使用されているコンデンサは、保安機構付のコンデンサではなかったため、絶縁破壊を起こして短絡状態となり、コンデンサに過大な電流が流れて発熱しました。この熱により、絶縁フィルムと充填樹脂が溶融・気化して流出し、煙状になったと推定しました。
○対策
- 発煙事象が発生した当該エアコンについては、今後撤去します。
- 伊方発電所構内で設置されているエアコンにおいて、本事象に至る原因となった当該コンデンサと同様のコンデンサを使用しているエアコンについては、絶縁破壊が起きたとしても、発煙事象に至らない対策のとれた、保安機構付コンデンサに取替を実施します。
- 伊方発電所構内で設置され連続運転している換気扇等について、本事象に至る原因となった当該コンデンサと同様のコンデンサの使用状況を今後調査し、取替え等を計画します。
