四国電力株式会社(香川県高松市、取締役社長:千葉昭)と中国電力株式会社(広島県広島市、取締役社長:苅田知英)は、このたび、輸送コスト低減を目的とした海外炭の共同輸送を実施することとしましたので、お知らせいたします。
両社では、これまでも様々な分野で、コスト削減や業務効率の改善にそれぞれ取り組んでいますが、特に、増大する火力燃料費の低減が共通する大きな課題となっています。
このような中、至近の大型外航輸送船(ケープ船(注1))のスポット市況が大幅に下落していることを受け、同じ荷揚港(福山港(注2))を利用する両社間で、積出港、輸送時期および必要量等の調整を行った結果、このたび、豪州炭の共同輸送について合意に至ったものです。
両社による海外炭の共同輸送は、今回が初めてであり、今後とも低廉かつ安定的な燃料調達に向け、両社ともに様々な施策に取り組んでまいります。
また、今回の取り組みが、物流コストの低減を図る瀬戸内エリアでの「国際バルク戦略港湾(注3)」の整備・推進に資することも期待しています。
(注1)一般的に石炭輸送に利用されるパナマックス船(7万トン級)よりも大型の船。現在の主流のケープ船は18万トン級。
(注2)四国電力(株)西条発電所および中国電力(株)水島発電所は外航船が直接入港できない港であることから、中継基地として福山港を活用している。
(注3)貨物の大量輸送による産業の国際競争力強化を目的に,国内の港を選定し集中的に整備するとともに,共同輸送などの企業間連携を促進する取り組み。石炭では徳山下松港,宇部港などが選定。