- 過去に発生した以下の通報連絡事象について、その後の調査結果を踏まえた原因と対策をとりまとめ、愛媛県ほか関係自治体に報告書を提出いたしました。
事象 | 発生月日 | 発表月日 | 県の公表区分 |
---|---|---|---|
伊方発電所3号機 非常用ディーゼル発電機補機室内における溢水について |
3月20日 |
4月10日 |
C |
県の公表区分 | A:即公表 |
B:48時間以内に公表 | |
C:翌月10日に公表 |
- なお、平成27年4月に、当社から愛媛県ほか関係自治体に通報連絡した事象はありませんでした。
以上
伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要
伊方発電所3号機 非常用ディーゼル発電機補機室内における溢水について
○事象
3月20日20時20分頃、定期検査中の伊方発電所3号機の非常用ディーゼル発電機補機室A(管理区域外)において、運転員が非常用ディーゼル発電機3Aの燃料弁冷却水タンクオーバーフロー管から冷却水が流出して、床面に溢水(約11m3)していることを確認しました。燃料弁冷却水タンクへの補給水弁を閉止して、冷却水の供給を停止したことにより、冷却水の流出は停止しました。
点検の結果、燃料弁冷却水タンクへ冷却水を補給するラインに設置されているフロート弁の不調により、冷却水が連続補給され、オーバーフローしたものであることを確認しました。
その後、当該フロート弁を新品に取り替えて、動作状況に異常の無いことを確認したことから、4月7日15時10分、通常状態へ復旧しました 。
○原因
調査の結果、当該フロート弁の駆動部およびシート部には異常は認められず、弁本体内部の錆の影響およびシート部へのゴミ噛み等、何らかの原因により、弁のシート機能が一時的に失われた一過性の事象であると推定しました。
また、タンクへの過剰給水およびサンプピットの水位上昇を検知するシステムがなかったことから、溢水の検知ができず、サンプピットからの溢水に至りました。
○対策
- 当該フロート弁の取替を実施し、動作状況に異常がないことを確認しました。
- 同様の事象が発生した場合に、サンプピットへの漏えい量を低減するため、補給水流量を絞りました。
- 1~3号機の非常用ディーゼル発電機の燃料弁冷却水タンクおよびシリンダ冷却水タンクに設置している全てのフロート弁について取替周期を短縮します。
- 早期に漏えいを検知できるように、3号機非常用ディーゼル発電機については、燃料弁冷却水タンクおよびサンプピットに水位高警報を設置します。
(印刷用) 伊方発電所3号機 非常用ディーゼル発電機冷却水系統概略図 (PDF-54KB)
