平成29年11月27日
四国電力株式会社

平成29年11月 社長定例記者会見の概要

平成29年11月27日、佐伯社長が今年最後となる定例記者会見で一年を振り返り、「伊方発電所の現状」「電力の小売全面自由化2年目の取り組み」について説明しました。

【伊方発電所の現状】
伊方3号機については、大きなトラブルもなく安定運転を継続し、昨年再稼働して以降、初めての定期検査に入りました。伊方3号機の安定稼働により、電力の安定供給に信頼性が増すとともに、経営収支の安定化にも大きく寄与することとなり、当社の事業運営におけるしっかりとした基軸が定まった一年となりました。

定期検査は、現在まで、計画どおり進捗しておりますが、引き続き、入念な検査・点検を行うとともに、原子炉容器上部ふたの取替や、規制を先取りした火山灰フィルタの設置など、さらなる安全性向上に向けた諸対策を着実に行ってまいります。

伊方発電所の円滑な運営を続けていくうえでは、業務に従事する社員の「マイプラント意識」に裏打ちされた確固たる安全最優先への熱い思いと、地道な日常保守業務の実践はもとより、愛媛県や伊方町をはじめとする地域の皆さまのご理解とご協力なくして成り立たないものであり、改めて心から感謝申し上げたいと思います。

去る11月14日には、伊方発電所での重大事故を想定した愛媛県主催の原子力防災訓練が開催されました。
何かとご多用のところ、当日は、約2万3千人もの多数の関係者の方々ならびに住民の皆さまにご参加をいただきました。深く感謝申し上げるとともに、私自身、「決して事故を起こすことがあってはならない」、「安全確保のための道のりに終わりはない」ことを、強く胸に刻み直す機会となりました。

原子力関連の出来事としては、今後40年間に及ぶ伊方1号機の廃止措置作業がスタートした年にもなりました。引き続き、安全を第一に、着実かつ確実に廃止に向けた作業を進めるとともに、1号機の廃止措置に関連して設置を検討している使用済燃料の乾式貯蔵施設についても、今後さらに計画精度を高め、本年度内を目途に検討結果を取りまとめたいと考えております。

【電力の小売全面自由化2年目の取り組み】
電力販売に関しては、小売全面自由化2年目を迎え、お客さま獲得競争が一段と熾烈になってきました。
新電力による販売攻勢により、お客さまの契約切り替え件数は増加の一途を辿っており、お客さまサイドにおいて、「電力会社を選択する」といった意識が確実に浸透してきたことを実感する年になりました。

こうした厳しい競争環境の下で、本年は、営業面においては、様々な施策を打ち出しました。例えば、
・割安な新料金プランや、契約を継続していただいたお客さまへの割引制度の導入
・お支払いただく電気料金に応じてポイントを加算する「料金連動ポイント制度」の導入や、ポイント利用提携先の拡充
・「生活トラブル駆けつけサービス」の提供開始
など、お客さまのニーズにお応えし、お得感を感じていただけるメニューやサービスの充実に努めてまいりました。

当社としましては、料金面での競争力強化はもとより、これまで以上にアンテナを高く掲げ、お客さまが求めておられる真のサービスニーズを鋭敏にキャッチし、引き続き、皆さまから選ばれ続ける電力会社となるよう、たゆまぬ創意工夫を凝らしてまいる所存であります。




以上

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