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ひとことジャーナル

忙しくても簡単ラクラク!「とっておきアルバム」

無理せず楽しく、効率よく。家族の大切な写真をスッキリと整理して残しましょう。

家事をラクする動線や仕組みを考えた収納術をお伝えしている、
「OURHOME」主宰、整理収納アドバイザーのEmiです。

今回は、お子様やペットの成長記録、畑や園芸の生育・観察記録としても役立つ、
忙しくてもずっと続けられるシンプルな写真の整理術についてお伝えします。

1年に1冊のとっておきアルバムをつくろう

「頑張らない」がコツ

私がおすすめしているのが、「とっておきアルバム」と呼んでいるものです。L判写真をさし込むだけのシンプルなポケットアルバムに1年分の写真を収めるというもの。印象的だった出来事や瞬間は、コンパクトに凝縮させることで見返したときにより一層楽しいものになります。

また、どんなご家庭にも、収納スペースには限りがあるもの。1年に1冊と決めることで、むやみに冊数が増えることもありません。

もしアルバムに大きなポケットがついていれば、1年分の写真データをコピーしたCD-Rや、お誕生日の新聞、子どもの描いた絵などを保管しておいても楽しいですよ。

収めるボリュームにマイルールをつくろう

ルールを決めて効率よく

誰でも気軽に楽しめるアルバムにするためには、「1カ月1見開き(2ページ)」が、見返すのにちょうどいいボリュームだと感じます。おすすめは、1見開きに12枚の写真が入るもの。これくらいが、多すぎず少なすぎずのボリュームです。この1見開きに、1カ月の間に撮った写真の中から厳選した写真を収めます。1カ月1見開きというルールを設けることで、写真の整理が効率的になり、ラクに続けられますよ。

でも、旅行などのイベントがあったときはページを増やしたり、いただいた写真は後ろから入れたりと臨機応変に。完璧を目指すのではなく、1年で2冊になってしまったり、1カ月5枚になってもいいのです。皆さんが取り組みやすいゆるやかなルールで構いません。楽しむ余裕をもちながら、無理なく続けることを目指してくださいね。

1カ月に1枚のコメントカードも

見開きの最初のポケットには、その月の思い出や出来事を記した「コメントカード」を入れましょう。写真1枚1枚にコメントをつけるのは、意外と大変です。でも1カ月に1枚なら、それほど時間もかからず、苦にならずに続けられます。メモ程度の箇条書きでよいので、ぜひコメントを残してみてくださいね。「書こう!」と思った時、時間が空いた時にいつでも気軽に書き足せるよう、冷蔵庫に貼るなど、手に届きやすい場所に置いておきましょう。「気づいたときに、サッと書く!」を習慣にしたいですね。

作りはじめにつまずかないポイントは?

記憶に新しい最新の写真から!

「写真整理、やりたい気持ちはあるけれど、忙しくて時間がない」「デジカメだとプリントするタイミングがつかめない」とお悩みで、なかなかアルバム作りに手をつけられていないという方も多いのではないでしょうか。

「とっておきアルバム」の方法なら、1年単位で作業を進められます。ただ、「撮影点数の多い赤ちゃん期からつくろう!」「途中でストップしている5年前のものからつくろう」と思うと、まずどんな毎日だったか思い出すだけで一苦労。記憶の新しい最近のものから手をつけると、作業もはかどります。

そして、写真整理にもうひとつ大切なことは「捨てる写真」を探さない、ということ。ついつい、デジカメやスマホの写真の中から、ブレている写真や、風景ばかりの写真など、不要な写真は削除したほうがいいのでは? という気持ちが芽生えてくるものです。でも、忙しい毎日のなかで、「捨てる写真を選ぶこと」に時間を使うのではなく、「とっておき写真」を選ぶことに時間を使う方が効率的なのです。私の場合は、デジカメやスマホで撮影した写真はすべて外付けHDD(ハードディスク)に保存しています。写真整理をする時には、その中から「とっておき写真」を選ぶようにしています。保存先を1つにまとめておくと整理がさらに楽になりますよ。

写真選びが楽しくなる撮り方と選び方のコツ

見返して楽しいアルバムづくり

「とっておきアルバム」をもっとすてきにしたい! と思ったら、写真の撮り方と選び方にも注目しましょう。特に、写真を撮る時にひと工夫するように心がければ、写真選びもぐっと楽しくなります。

子どもの成長記録として写真を撮る時は、つい表情を撮ってしまいがちですが、好きでよく食べていたものや、お気に入りのおもちゃ、履いていた小さな靴、後ろ姿や、何気ないふとした瞬間もアルバムに残すととてもいい思い出になります。子どもだけでなく、ペットも同じ。お昼寝する姿や、おもちゃ、ケージやお気に入りの場所などを撮ると、アルバムとしても単調になりません。

アルバムは家族の記録だけでなく、ガーデニングや畑仕事の生育記録などにも活用できます。「昨年の春はどんな様子だった?」「今年は例年より豊作だった!」など、過去の記録が頼りになることも。収穫後の料理写真なども入れると、見返した時の楽しみが増すアルバムになります。

いかがでしたか? 写真は、見返してこそ価値があるもの。家族や友人とのコミュニケーションツールにもなります。ぜひこの機会に「とっておきアルバム」を作ってみてくださいね。

整理収納アドバイザー

Emi

「OURHOME」主宰。「みつかる、私たち家族の“ちょうどいい”暮らし」をコンセプトに、収納プランニング、セミナー、商品企画プロデュース、執筆活動など多彩に活躍。近著に『わたしがラクする家事時間』『デスクと気持ちの片づけで見違える、わたしの仕事時間』(ワニブックス)など。
www.ourhome305.com