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歴史・民俗 DESIGN
船川神社 旧狛犬
所蔵/東温市立歴史民俗資料館 製作/江戸時代末頃
寸法/左(吽像)高さ53cm、身丈70cm、幅27cm 右(阿像)高さ50cm、身丈67cm、幅27cm

船川神社 旧狛犬
(ふながわじんじゃ きゅうこまいぬ)

垂れた耳とユーモラスな表情が印象的な一対の狛犬。愛媛県東温市上村(うえむら)の船川神社で、下写真の新しい狛犬が作られるまで鎮座していたものです。

多くの狛犬は花崗岩(かこうがん)で作られていますが、この狛犬は砂岩でできているためもろさがあり、ひび割れや欠けが見られます。左側の口を閉じた「吽像(うんぞう)」は玉に乗り、右側の口を開けた「阿像(あぞう)」は頭を低くし後ろ足を立て、尻を上げたスタイルです。江戸時代末頃の作とみられています。

珍しい垂れ耳の他、大きなキバと見開いた目、少し上を向いた鼻の形で、愛嬌のある獅子頭のような表情をしています。胴体には、巻き毛を表す渦巻きと、狛犬には珍しく獅子舞衣装に描かれる唐草模様が刻まれています。

獅子頭風の表情や獅子舞由来の模様など、獅子舞に似た珍しい狛犬。船川神社の現在の狛犬と併せて鑑賞するのも一興です。

現在の船川神社の狛犬
現在の船川神社の狛犬
東温市立歴史民俗資料館(常設展示)
住所 愛媛県東温市見奈良509-3
電話番号 089-964-0701
開館時間 9:00~17:15(入館無料)
休館日 月曜日(祝日の場合は、翌日休館)、第3日曜日、毎月末日、年末年始、資料整理期間(3月中の12日間)