いかがでしたか︖ 今回使ったスパイスは、近所のスーパーマーケットで手に入りやすく、わりとポピュラーなものばかりです。また食材もビタミンB1を含む豚肉や、飲む点滴といわれる甘酒、そして野菜や果物は旬のものを中心に、ビタミンCが豊富なキウイやルッコラ、さらに身体を冷ます効果があるとされるキュウリなどを選んでみました。
「スパイスって使い方が難しそう…」と敬遠せず、まずは1種類からでも料理に取り入れてみましょう。いつものひと皿が、味も見た目もぐんとグレードアップしますよ。
梅雨明けも間近に迫り、暑い夏はすぐそこ。でも気温が上がると気になるのが「夏バテ」
です。暑さのせいでしっかりと食事がとれなかったり、のどごしの良いものばかりを好んで栄養が
偏ったりすると、エネルギー不足になりがち。
今回は暑い夏でも食欲をそそる、スパイス料理のレシピをご紹介します。
日本語では香辛料と訳されるスパイスですが、その名の通り「香りづけ」「辛味づけ」、そして「色づけ」の3つの役割を持っています。ですが、ひとくちにスパイスと言ってもその種類はさまざま。そのため、スパイスごとに相性が良い食材もそれぞれ異なります。例えば、ハンバーグを作る時にナツメグを入れたり、魚を煮る時にショウガを使ったりするのもその一例。それぞれのスパイスの特徴を知れば、普段の料理にも手軽に取り入れることができ、素材の旨味を引き出したり、味に奥行きを持たせることができます。
ところで、スパイス発祥の地とされるインドでは、スパイスを体調管理のための薬のようにして使います。インドと言えばカレーが有名ですが、「今日は胃腸の調子が良くないから」「疲れがたまっているから」など、身体のコンディションによって使うスパイスを変えるので、同じカレーでも日々味が異なるのです。インドの家庭で必ずといって良いほど備えられている台所のスパイスボックスを、「台所の薬箱」と呼ぶのも納得ですね。
今回は、これからの季節に低下しがちな食欲を増進したり、疲労を回復したい時に積極的に取り入れたいスパイスを使ったレシピをご紹介します。また、電子レンジやオーブンを使って調理するものが多いので、暑い時期のメニューにもピッタリです。
いかがでしたか︖ 今回使ったスパイスは、近所のスーパーマーケットで手に入りやすく、わりとポピュラーなものばかりです。また食材もビタミンB1を含む豚肉や、飲む点滴といわれる甘酒、そして野菜や果物は旬のものを中心に、ビタミンCが豊富なキウイやルッコラ、さらに身体を冷ます効果があるとされるキュウリなどを選んでみました。
「スパイスって使い方が難しそう…」と敬遠せず、まずは1種類からでも料理に取り入れてみましょう。いつものひと皿が、味も見た目もぐんとグレードアップしますよ。
八木 香里
香川県高松市在住の料理研究家。自家製の無農薬野菜をはじめ、安心な食材や厳選されたスパイスを使った創作料理を得意とし、高松市内でレストラン「good food studio CARDAMON」を主宰。「スパイスクッキングアドバイザー」や「国際薬膳食育師」の資格も持ち、料理教室の運営やフードスタイリストとしても活躍している。