直会(なおらい)絵馬

香美市指定有形文化財
写真は高知県中東部に位置する香美市土佐山田町間(はざま)の須賀(すが)神社の拝殿に掲げられていた「直会絵馬」です。
枠には「明治十二年十一月十五日」に、須賀神社を氏神様とする「佐古藪(やぶ)村」の人々によって奉献(ほうけん)された絵馬であることが記されています。
画面上部に金幣(きんぺい)という神祭具を手に持った神職の姿が描かれていることから、神社での直会風景と思われます。直会とは、祭事の後に神前に供えた神酒(みき)や供物をいただく宴会のことです。
赤い膳の上には鯛の活け造りなど高知の郷土料理「皿鉢(さわち)料理」が並び、画面中央の箸拳に興じる男達をはじめ、宴を楽しむ老若男女が描かれています。髷(まげ)を結った頭に混じってザンギリ頭の人も見られ、当時の庶民の姿や生活様式がうかがえます。
画面右下の「東雪」の署名から、明治中期に活躍した土佐の画人、宮田洞雪(どうせつ)(別号・東雪)の作と見られています。
住所 |
高知県南国市岡豊町八幡1099-1 |
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電話番号 | 088-862-2211 |
企画展 | 「維新が変えた庶民のくらし -絵馬や民具から読み解く高知の近代-」にて展示 |
会期 | 平成30年10月6日(土)〜12月9日(日) |
開館時間 | 9:00〜17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 会期中は無休 |
URL | http://www.kochi-bunkazaidan.or.jp/~rekimin/ |