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ひとことジャーナル

心に残る年賀状
〜年始のご挨拶は大切な人に伝わる言葉選びを〜

「心に残る年賀状を書いてみたい。でも、書き方が…。」なんて悩んだことありませんか? 年に一度の年賀状が、当たり障りのない定型文だけでは味気ない。今年こそ、感謝の気持ちや一年分の想いを、心に残る言葉で伝えてみましょう。

今回は学生時代の友人、会社の後輩、お世話になった目上の方へ、それぞれに伝わる言葉選びのコツをご紹介します。ぜひ参考にして、いつもとはひと味違った年賀状を出しましょう。

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学生時代の友人へ懐かしい思い出話とともに

お互い大人になって家庭を持つと、昔ほど友人と会うことが難しくなりますよね? 面と向かっては照れくさいような言葉も、文面にすれば意外と伝えられるもの。なかなか会えない寂しさが伝わるように、「会いたい」という素直な気持ちが伝わる文面にしましょう。

まず、冒頭ではお決まりの挨拶を忘れずに。友人と言えど、親しき仲にも礼儀ありです。そして、当時を懐かしむようなエピソードを挟むことで、相手もあなたと過ごした日を思い出してくれるはずです。

友人は毎日忙しく過ごしているかもしれません。自分の現状報告よりも、まずは相手を気遣う言葉を優先しましょう。かつては毎日のように語り合った「弱音を言える相手」の存在を思い出して、束の間でもホッとしてもらえたら嬉しいですよね。


いつも頑張っている後輩へねぎらいと応援のメッセージ

冒頭の年始の挨拶では、あえて敬語を控えましょう。話しかけるようなカジュアルな言い回しにすると、相手により親近感を感じてもらえます。特に新入社員であれば、職場では緊張することも多いでしょうから、癒しの言葉をかけてあげてください。そして、「見守っているよ」という気持ちを伝えてあげれば、きっとあなたに心を開いてくれます。

そして、まじめな後輩の緊張を解く言葉と、頼れる場所が近くにあるということを伝えましょう。職場に頼れる人がいる、フォローしてくれる安心感があれば、今まで以上に仕事に集中できるはず。先輩からこんな年賀状をもらったら、会社に行くのが嬉しくなりますよね。

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目上の方への年賀状は、奇をてらいすぎて失礼にならないように心掛けてください。冒頭は凝らずに、オーソドックスな敬語が無難。普段は会わないからこそ、相手の体調を気遣う言葉を添えましょう。文面から伝わるさり気ない心遣いは嬉しいものです。

そして自分の近況を簡潔に伝え、今の自分があることへの感謝の気持ちを込めると良いですね。

目上の方に手紙を送るときは、文章の締めにも健康を気遣う言葉を添えたいものです。今後も年賀状のやり取りを続けたいと書くことで、いつまでもお元気でいてほしいと願う気持ちを伝えることができます。

最後に、すぐに実践できるコツは、相手が誰であれ文面に読み手の名前を入れること。相手は、自分のことを考えて書いてくれたのだと感じるでしょう。そして気を付けてほしいのは読む人への思いやりです。特に年賀状などの文字数が限られた文面であれば、「書き手の書きたいことではなく、読み手の読みたいこと」を書くことが、心に残る文章の基本であり、外せないポイントです。一年の最初の日に届く年賀状。あなたがもらって嬉しいと思うようなあたたかい気持ちを届けましょう。

中島泰成

プロの代筆屋。19歳でロサンゼルスへ留学。帰国後行政書士試験に挑戦し、行政書士となる。小説『代筆屋』に感銘を受け行政書士から代筆屋に転身し、TV、新聞、雑誌に紹介される。個人・法人問わず、文章考案のプロフェッショナル。著書に「プロの代筆屋による心を動かす魔法の文章術」(立東舎)http://www.daihituya.com/