毎日スッキリ使いやすい！
玄関収納の仕組みづくり
家の顔でもある玄関。新しい年のスタートからスッキリと過ごすために、空間にひと工夫を加えてみませんか？
わが家は9歳の男女の双子と夫の4人暮らし。子育て真っ最中、そして整理収納アドバイザーとして働く母でもある私は、できるだけ少ない手間で、家族みんながわかりやすい収納の仕組みをつくっています。
今回は、毎日気持ち良く過ごせるための、玄関収納術をご紹介します。
「玄関で脱いだ靴、ちゃんと揃えて〜！」なんて小言、つい言ってしまいますよね。わが家も子どもたちが保育所に通っていた頃は、散らかる靴に悩まされたことも。
そんなある日、靴型のマークを書いた紙を玄関に置くことを思いつきました。すると、帰宅した子ども達は、何も言われなくても、そのマークの上に脱いだ靴を揃えていました！
「自然とやりたくなる仕組み」は、小さな子どもはもちろん、大人にも効果絶大。「靴置きマーク」は玄関の他にも、トイレやベランダのスリッパを置く目印にもおすすめです。
靴を揃えてくれない家族を責めるのではなく、やりたくなる仕組みをつくることで、解決できるとうれしいですね。
わが家では作り付けの下駄箱に、家族それぞれ全ての靴を、「夫」「私」「子ども」と分けて収納しています。
また、探す手間を省くため、子どもの靴を入れている場所の扉は外してオープン収納にしています。扉の開け閉めをせずにワンアクションで中のものを取り出せるので、欲しいものがすぐに見つかり、小さな子どもでも使いやすい収納方法です。
「オープン収納はちょっと抵抗がある…」という方は、目隠しカーテンなどを取り付けてみてはいかがでしょう？普段はカーテンを開けて使い、来客時だけ閉めるという方法なら、より取り入れやすいかもしれません。そして外した扉は押し入れやベッドの下に一時保管しておくと元に戻すこともできるので、まずは1カ月だけと期間を決めて一度試しても良いですね。
スペースの問題で靴が収まりきらないという場合は、DIYで下駄箱の棚板を増やすのも一つの方法。棚板を希望のサイズにカットしてくれたり、電動ドリルを貸し出してくれるホームセンターもあるので、DIY初心者の方でも気軽にトライできますよ。
また、棚板を壁や下駄箱に取り付ける際は、後々でも高さを調節できるように可動タイプの支柱を選ぶのがおすすめです。（棚板のカットはホームセンターによって有料の場合もあります。）
靴についた砂やほこりがたまりやすい玄関。わが家の玄関掃除は子ども達と分担して行っています。
ほうきとちりとりは、玄関の壁にフックで吊るして子どもの手が届く位置に。また、ほうきは柄の短いものにして、子どもでも使いやすいサイズのものを選びました。「掃除をしよう！」と思ったときにすぐに行動に移しやすいということも、すっきりとした玄関を保つポイントになります。
玄関掃除で使うほうきとちりとりは、出しっ放しにしていても気にならない、シンプルなデザインのものを選びました。
掃除道具の選び方次第で、家族みんなのやる気がグンとアップします。例えば、インテリアに統一感が出るようなものを選んだり、子どもが好きなカラーのものを選んでも良いですね。毎日、使うのが楽しくなるような道具を見つけてください。
わが家は、下駄箱の中にゴミ箱を置いています。帰宅したら玄関で郵便物を開封し、封筒など不要なものはゴミ箱へ。そして、必要なものだけをリビングに持っていくのがルールです。
また、子どものポケットの中から出てくるゴミなども玄関で処分。家の中に不要なものを持ち込まないためにも、玄関を家の『関所』と捉えてゴミ箱を置いておくと便利です。
脱ぎっぱなしになりがちな、子どもの上着や帽子。毎回ハンガーにかけるのが難しければ、大きめのカゴを用意して、ポイっと放り込むだけの簡単な収納方法を取り入れてみるのもおすすめです。
わが家では、下駄箱の一部にスペースを作り、子ども用のカゴを置いて、帰宅したら上着や帽子を入れるという簡単なルールがあります。きちんと、ではなくても家族みんなが続けられる方法を優先しています。
年齢や成長に合わせて「これならできる！」という収納ルールを、お子さまと見つけてくださいね。
また、出かけるときに使うものも、一つのカゴにまとめて下駄箱に入れておくと便利です。今の季節ならマスクや手袋、カイロなど。春夏は、虫除けスプレーや日焼け止め、サングラスなどです。毎日持ち歩くハンカチやポケットティッシュなどがあっても良いですね。
靴を履いてからでも必要なものを持っていけるので、玄関にあると便利な外出グッズをぜひチェックしてみてくださいね。
いかがでしたか？ 玄関の靴が揃えられているだけでも、気持ちが良いもの。ぜひご家庭に合うルールで、スッキリとした玄関収納を作ってみてくださいね。
Emi 整理収納アドバイザー
「OURHOME」主宰。「みつかる、私たち家族の“ちょうどいい”暮らし。」をコンセプトに、収納プランニング、セミナー、商品企画プロデュース、執筆活動など多彩に活躍。近著に『わたしがラクする家事時間』（ワニブックス）『小学生のおかたづけ育』（大和書房）など。
