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ひとことジャーナル

使いやすくて気持ち良い
「ファミリークローゼット」のすすめ

収納するものが多く、家族みんなが毎日必ず使用するクローゼット。だからこそ、使いやすく、片付けやすい収納にしておきたいですよね。

わが家は小学4年生の男女の双子と夫の4人暮らし。整理収納アドバイザーとして働く母でもある私は、家族みんなが分かりやすい収納の仕組みづくりを心掛けています。

今回は、家族みんなが気持ち良く使える、クローゼット収納のルールをご紹介します。

家族の衣類はすべて1カ所に

自分の洋服に加え、夫や子どもの洋服を、各部屋に収納していると、家中あちこち回ってひと苦労…そんなことはありませんか︖

わが家では、下のイラストのようにひとつの部屋に、家族全員の洋服をまとめて収納しています。名付けて「ファミリークローゼット」。洗濯物を片付けるときは、すべてここに持ってくるだけ。1カ所にまとめることで、少ない時間と労力で片付けることができます。

スマホからオーブンレンジにレシピを送信する女性

スチールラックを使って
自由に収納

スチールラックを使って自由に収納

ファミリークローゼットで使っているのは大きなタンスや衣類専用の家具ではなく、重いものにも耐えられるスチールラック。棚の高さが変えられて、収納したいものに合わせられるなど、自由度が高くておすすめです。

スチールラックはいろんなメーカーのものがありますが、ひとつのメーカーに揃えて選ぶのがポイント。そうすることで棚やパーツを使い回せて便利です。衣類専用の家具ではないので、クローゼットで使わなくなったときには、リビングやキッチンでも利用できるところも気に入っています。

たたまずそのままラクに収納

洗濯物をたたむのがあまり得意ではない私は、スチールラックに専用パーツのハンガーポールをつけて、ハンガー掛け収納にしています。ハンガーは洗濯干し用と兼用にしているので、乾いたらそのまま掛けて収納できるため時短になります。パンツはスラックスハンガーを使って、二つ折りにして掛けるだけ。小さくたたむより、シワにならずに出し入れも簡単にできています。

何かと便利なフックの使い方

スチールラックの上部にフックを設置すれば、一度着て風通しをしたい服を掛けておくことができます。翌日着たい服の一時置き場にもおすすめ。フックを設置するだけで、「ちょい置き」を防げるようになりました。

また、手の届きやすい所にフックをつけると、収納に困りがちなバッグやベルトなどもサッと掛けられます。使いたいときにすぐに手に取れると、毎日気持ちよく使えますね。

ラクに手に取れる仕組みづくり

ファミリークローゼットでは、一列に掛けて収納することで、ひと目ですべての洋服を見渡すことができます。わが家ではスチールラックを私、夫、双子の子どもと分けて使用中。人別に分けて収納することで、それぞれが使いやすいように工夫しています。私の場合は、スチールラックを上と下の2段に分け、上にトップス、下にボトムスを掛けて収納。こうすると組み合わせをパッと考えやすくなります。

そして夫の場合は、腕時計やバッグなど、毎日身につけるものをまとめて1カ所に。そうすると着替えるタイミングで手に取れるようになりました。

子どもにも、専用のスペースをつくることで「ここは自分の服︕」と分かりやすくなります。わが家では、子どもが自分で洋服を選ぶようになったころから、手の届く高さにオンシーズンの服を掛けるようにしています。

スチールラックを使うとオープン収納になるので、わざわざ扉や引き出しを開けたりせず、1アクションでラクに手に取れるところも子どもにはちょうどいいですね。

引き出しは
「1ジャンル1ボックス」 収納

引き出しは 「1ジャンル1ボックス」 収納

ストールや浴衣などの季節もの、冠婚葬祭に使うものなど使用頻度の低いものは、引き出しに入れて収納しています。収納するときのポイントは、「1ジャンル1ボックス」。ひとつの引き出しに、ひとつの種類のものだけを入れるルールです。そうすることで片付けるときに迷わない仕組みができ、さらにラベリングをすれば、誰が見ても中身が分かるところも、1ジャンル1ボックスのいいところです。

衣替えもラクにできる
仕組みづくり

衣替えもラクにできる仕組みづくり

このとき、使用する引き出しをすべて同じものに統一しておくこともポイントです。今の季節なら、冬物のストールの引き出しを、手に取りやすい高さの場所に、反対に夏物は下の段に。季節が変われば、引き出しを入れ替えるだけで衣替えが簡単にできます。

毎日の洗濯物の片付けや衣類の管理が苦手な私がたどり着いたファミリークローゼット。皆さまのご家庭で、何かひとつでも収納のヒントになれば嬉しいです。

Emiさん

Emi
整理収納アドバイザー

「OURHOME」主宰。「みつかる、私たち家族の“ちょうどいい“暮らし。」をコンセプトに、収納プランニング、セミナー、商品企画プロデュース、執筆活動など多彩に活躍。近著に『わたしがラクする服選び』(大和書房)など。
www.ourhome305.com