香川県庁舎ロネオ
製 作/桜製作所(昭和33年)
寸 法/幅176㎝、高さ45㎝、奥行33㎝(1段)
所 蔵/高松市歴史資料館
香川県庁舎で使われていたロネオとよばれる戸棚、郷土玩具の高松張子、伝統工芸の一閑張(いっかんばり)、イサム・ノグチ氏がデザインした「AKARI」、建築やアートに関する書物の数々…。これらは元香川県知事だった金子正則(まさのり)氏ゆかりの資料です。
香川の戦後復興に尽力した金子氏(在任:1950~74年)は、モダンデザインを象徴的にみせた県庁舎(設計:丹下健三)を完成させるなど、建築やデザインに造詣(ぞうけい)が深かったことで知られています。県庁舎建築に当たっては、建築家らの刺激を受けつつも、出来るだけ県内の資材や技術を使うことを目指しました。このロネオは、丹下研究室がデザインし高松市内の家具製造会社である桜製作所が製作。青・黄のほかに赤・白・黒の原色が施された棚は、執務室をより美しく魅せたことでしょう。当時の想いやデザインを残す県庁舎は、昨年末に耐震改修工事を終え次の世に受け継がれることになりました。
「政治とデザインはともに人の心を豊かにするために捧げられなければならない」という彼が残した言葉があります。この頃生まれた香川のデザインをひも解くと、豊かに生きるためのヒントが見つかるのではないでしょうか。
お問い合わせ
住所 |
香川県高松市昭和町1丁目2番20号(サンクリスタル高松4階) |
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電話番号 | 087-861-4520 |
開館時間 | 9:00〜17:00(入館は16:30まで) |
観覧料 |
企画展「墨景礼讃~山水に遊ぶ~」(3月15日まで)・常設展・学習室は 大人/200円、大学生/150円、65歳以上高校生以下/無料 |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日) |
備考 | 「心を豊かにするデザイン—金子正則が愛したもの—」を学習室にて展示中。 |
URL | http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kurashi/kosodate/bunka/rekishi/index.html |