四季折々の自然に恵まれた日本では、古くから「野遊び」が楽しまれてきた。「野遊び」は、日本人の遊びの原点であり、山や川など豊かな自然との距離を縮め、それによって人々は、独自の感性を磨いてきたのだ。ある調査によれば、「野遊び」などの自然体験をした子どもは、課題解決能力や発想力、想像力などの「生きる力」が養われるという。そのため、近年では教育界でも「野遊び」が注目されている。
面積の8割以上を森林が占め、仁淀川や四万十川などの清流を有する高知県には、「野遊び」の拠点となる施設が多数ある。各施設では、その普及活動やサポートを行っており、自然の中で過ごすひとときを提供している。そこで、今回は高知県内の施設を訪ねて、「野遊び」の魅力を紹介する。