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讃岐桶樽(おけだる)の弁当箱

洗い桶や風呂桶、祝い事には寿司桶など、木桶は昔から生活の道具として欠かせないものでした。近年では、ご飯をおいしく保存できるお櫃(ひつ)が、若い世代からも注目されています。

写真は、香川県の伝統工芸品である讃岐桶樽の技術を活かして作られた弁当箱。木肌の柔らかな手触りが特長で、ご飯から出る水分を適度に吸収するため、冷めてもおいしさを損なわないと評判です。

桶樽は筒状に並べた板材を銅製の箍(たが)で締め、底板をはめるというシンプルな構造。讃岐桶樽づくりでは、用途や部品に応じて香川県や近県産のモミ・スギ・ヒノキを使い分けます。中でも職人技が一番光るのは、板材を切り出す瞬間。組み上げたときに木目が均一になるよう、板材を一枚ずつ見定め、削って調整していきます。手作業で組み上げた桶樽は、機械で作ったものと比べて狂いが出にくく、修理しながら長く使用できます。

 谷川木工芸では、桶樽づくりの基本となる伝統技術を継承しながら、現代の生活スタイルに沿う新しい製品づくりにも力を入れています。

創業以来、作り続けている寿司桶。組み上げた板材を専用の鉋(かんな)で削って滑らかな木肌を生み出す

谷川木工芸
住所 香川県木田郡三木町下高岡1089-2
電話番号 087-898-0564
URL https://www.kinoibuki.com