昔から保存食として親しまれてきた常備菜。各家庭の冷蔵庫には「おなじみの惣菜」があるのではないでしょうか? 食材を有効活用したり、食事の用意を楽にしてくれたりと、常備菜は良いこと尽くし。器に移し替えるだけでも十分ですし、手を加えればさまざまな料理に展開できます。また、旬の野菜をたくさんいただいたときには常備菜にしておけば、食材を無駄にすることなく、長く楽しむことができます。今回は手軽に作れてごはんによく合う、極上常備菜を紹介します。
待ちに待った新米の季節がやってきました。そのまま食べてもおいしいですが、とっておきの常備菜があれば食卓はさらに華やぎます。一口に常備菜といっても、メインになりそうなものから、あと一品欲しい時にぴったりのものまでレシピもいろいろ。保存もできるので日々の食事の準備が楽になります。



牛肩ロースの味噌漬け(保存期間:冷蔵で3〜4日)
牛肩ロースの味噌漬け
(保存期間:冷蔵で3〜4日)

- [材料(作りやすい量)]
- 牛肉肩ロース(ブロック)
- 500g
- オリーブオイル
- 大さじ1
- にんにく(スライス)
- 1片
- [味噌床]
- 米味噌
- 600g
- 酒
- 大さじ4
- みりん
- 大さじ4
- 砂糖
- 大さじ1

- [作り方]
- 牛肩ロース肉は焼く前に常温に戻しておく。
- フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ弱火で香りが出るまで熱したら、強火にして1の肉を入れ焼き色がつくまで表面全面を焼く。
- 2をアルミホイルで覆い冷めるまで常温に置く。
- 味噌床の材料を混ぜ合わせておき、肉汁を拭き取った3の肉を冷蔵庫で半日漬け込む。
- 肉を薄くスライスしていただく。




イワシの梅生姜煮(保存期間:冷蔵で3〜4日)
イワシの梅生姜煮
(保存期間:冷蔵で3〜4日)

- [材料(4人分)]
- イワシ
- 8尾
- 梅干し
- 8個
- 生姜(千切り)
- 大1片
- 酒
- 200cc
- 水
- 100cc
- 砂糖
- 小さじ2
- 醤油
- 大さじ2
- みりん
- 大さじ2
- 水
- 100cc
- 砂糖
- 小さじ2
- 醤油
- 大さじ2
- みりん
- 大さじ2

- [作り方]
- イワシは頭とハラワタを取り、流水で洗ったら、塩を一振りして冷蔵庫で20分置き、水分を拭き取っておく。
- 鍋に梅干し、生姜、酒、水、砂糖を入れ一煮立ちさせる。
- 2にイワシを加え2分ほど中火で煮込んだら醤油、みりんを加え落とし蓋をして、さらに5〜6分イワシに火が通るまで中火で煮込む。




根菜のはりはり漬け(保存期間:冷蔵で5〜6日)
根菜のはりはり漬け
(保存期間:冷蔵で5〜6日)

- [材料(作りやすい量)]
- 切り干し大根(乾燥)
- 60g
- 人参(千切り)
- 20g
- しいたけ(薄切り)
- 3枚
- レンコン(薄切り)
- 30g
- ごぼう(ささがき)
- 20g
- 昆布(千切り)
- 5cm角
- 醤油
- 50cc
- 酒
- 30cc
- みりん
- 20cc
- 醤油
- 50cc
- 酒
- 30cc
- みりん
- 20cc

- [作り方]
- 切り干し大根は水で戻しておく。
- [*]の調味料を鍋に入れ一煮立ちさせる。
- [■]を2に入れ中火で一煮立ちさせて、さらに3分煮込む。
- 3が冷めて半日置いたら食べごろ。
キノコのにんにく醤油佃煮(保存期間:冷蔵で5〜6日)
キノコのにんにく醤油佃煮
(保存期間:冷蔵で5〜6日)

- [材料(作りやすい量)]
- キノコ類
(しめじ、まいたけ、えのき、しいたけなど) - キノコ類(しめじ、まいたけ、
えのき、しいたけなど) - 500g
- 醤油
- 大さじ3
- みりん
- 大さじ2
- にんにく(薄切り)
- 2片
- 鷹の爪
- 1本

- [作り方]
- キノコ類は石づきをとって食べやすい大きさに切っておく。
- フライパンに[*]を入れて熱し、1を入れて一煮立ちしたら、さらに5分中火で煮込む。
※保存期間はあくまで目安です。ご注意下さい。

八木 香里 kaori yagi


香川県高松市在住の料理研究家。自家製の無農薬野菜をはじめ、安心な食材や厳選されたスパイスを使った創作料理を得意とし、高松市内でレストラン「good food studio CARDAMON」を主宰。「スパイスクッキングアドバイザー」や「国際薬膳食育師」の資格も持ち、料理教室の運営やフードスタイリストとしても活躍している。