獅子舞油単(ゆたん)のデザインを活かした
讃岐のり染のトートバッグ
江戸時代以降、獅子舞の油単(ゆたん)や大漁旗など、「ハレの日」に欠かせない染め物として、地域に根付いてきた香川県の伝統工芸、讃岐のり染。のり染とは、もち米に塩、石灰、ぬか、水を混ぜて作った糊(のり)を布地に置き、染料を刷毛で染め分けたもの。熟練の職人の手で、色差しや蒸し、水洗いから縫製など、いくつもの工程を経て完成します。
「郷土色豊かな獅子舞やお祭りなどの香川独自の文化に守られ、讃岐のり染の技術が育てられてきました」と語るのは、大川原染色本舗の七代目・大川原誠人さん。「のり染はどこか時代に取り残されているように感じていた」というそれまでのイメージが覆ったのは、父である六代目・静雄さんが、アメリカの大学でのり染を教えるようになったことがきっかけ。伝統工芸に携わる者としての誇りを持ち、二百年余りにわたって作られ続けてきた讃岐のり染を、若い世代の人々にも広めていきたいと思うようになったそうです。
獅子舞の油単は派手な柄が特徴。中でも伝統的な牡丹(ぼたん)柄をモチーフに、大胆に染め抜いたトートバッグは、現代の暮らしを鮮やかに彩ります。

住所 |
香川県高松市築地町9-21 |
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電話番号 | 087-821-5769 |
URL | https://www.ok-flag.co.jp/ |