今、3密を避けてリフレッシュできるお出かけの場所として、四国各地の「天空」と冠された場所が人気。
それぞれのスポットでは爽快な景色を眺めたり、木々や風を感じたり。また歴史や風土を体感することができる。
別世界の癒しを満喫するために、いざ「天空」スポットへ。
今、3密を避けてリフレッシュできるお出かけの場所として、四国各地の「天空」と冠された場所が人気。
それぞれのスポットでは爽快な景色を眺めたり、木々や風を感じたり。また歴史や風土を体感することができる。
別世界の癒しを満喫するために、いざ「天空」スポットへ。
折り重なる山々、急傾斜の斜面に張り付くように点在する民家や畑。徳島県三好市の東祖谷地区は、日本の山里の原風景そのままの場所。なかでも急峻な山の南斜面にある落合集落は、江戸時代に建てられた民家が多く残っている。こうした建物やうねるように延びる里道、周囲に広がる石垣、耕作地などの景観により、平成17年に集落全体が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。集落には約100世帯が生活しており、無人となっていた築100年を超える古民家8棟には改修を施し、宿泊施設「桃源郷祖谷の山里」として旅人を迎え入れている。
施設のマネージャー笹川聖司(ささがわせいじ)さんのおすすめは、落合集落に対面する山の中腹にある展望所。「ここからは集落を一望できます。また集落の入り口にある茅葺き屋根の長岡家住宅は、内部の見学(無料)も可能です」。囲炉裏のある部屋にたたずみ、山間の暮らしに思いを馳せるのも一興だ。
住所 |
徳島県三好市東祖谷落合403 |
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電話番号 | 0883-88-2540(茅葺き民家ステイ受付事務所) |
URL | http://tougenkyo-iya.jp |
香川県観音寺市の高屋神社は、平安時代に編纂された法令集「讃岐国延喜式(さぬきのくにえんぎしき)」に記載されており、山麓の高屋郷の産土神(うぶすながみ)として信仰を集めていた。標高404mの稲積山山頂にあった社(やしろ)は山腹や山麓に遷宮された時代があったが、天保2(1831)年に災難除けのために再び旧地に遷(うつ)された。以来、豊作などご利益を求めて、氏子たちは山麓の下宮(げぐう)横から登山して、お参りしていた。春の例大祭には咲き誇る桜も美しいが、普段はひっそりとしており、訪れる人は限られていた。
状況が一変したのは3年ほど前。断崖に建つ石造りの鳥居越しに観音寺市街や瀬戸内海を一望する絶景がSNSで紹介され、国内外から大勢の人が足を運ぶようになった。「多くの人にこの景色を見ていただけることは大きな喜び」と話すのは、氏子の矢野健夫(たけお)さん。現在、約400人の氏子らは清掃や草むしりなどを日々行い、参拝者をあたたかく迎え入れている。
住所 |
香川県観音寺市高屋町2800 |
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電話番号 | 0875-24-2150(観音寺市観光協会) |
URL | https://kanonji-kanko.jp/ |
備考 |
※土・日・祝は、本宮へ向かう林道はマイカーでの通行が禁止され、シャトルバスの運行のみになる可能性があります |
元禄3(1690)年に、旧別子山村の標高1,000mを超える険しい山中で銅の鉱脈が発見された別子銅山。昭和48年に閉山するまでの280余年で、約65万tもの銅を産出した。別子銅山の最盛期、山中には作業関連の施設だけではなく、ここで働く人や家族のために住宅や病院、学校などが整備された。
マイントピア別子「端出場(はでば)ゾーン」と「東平(とうなる)ゾーン」では、通洞(坑道)や煉瓦造りの建物の遺構などが見学できる。特に標高750mの「東平ゾーン」は、「東洋のマチュピチュ」とも呼ばれ、ペルー・インカ帝国の空中都市を彷彿とさせる。花崗岩(かこうがん)造りの貯鉱庫跡、鉱石や生活物資の運搬のために敷設された索道停車場跡、大小のトンネルなどがあり、「遺構をめぐる散策で、先人たちの苦労を偲ぶことができます」とマイントピア別子の神野智昭(じんのともあき)さん。物言わぬ遺構群の存在が、日本の産業史を雄弁に語りかけてくれるのだ。
住所 |
愛媛県新居浜市立川707-3 |
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電話番号 | 0897-43-1801 |
URL | https://besshi.com |
備考 |
※東平行き観光バスツアーは11時発と13時発の2便。 |
平成30年、自動車のCMのロケ地になったことで、一躍有名になった「UFOライン(雄峰(ゆうほう)ライン、正式名称:町道瓶ヶ森線)」は、石鎚山系の標高1,300〜1,700mの尾根沿いを縫うように走る、全長約27㎞の絶景の舗装林道。ルート上からは太平洋と瀬戸内海の両方を一望できる場所もあり、まさに天空を快走しているかのような気分にひたれる。空の空気が澄み渡る紅葉の時期は、特に気持ちが良い。「気温が下がる日には、紅葉と霧氷を同時に見られることもあります」と、いの町観光協会の筒井静一郎(せいいちろう)さん。
周辺には初心者でもトライできる登山コースがある。なかでも伊吹山は、「山荘しらさ」から1㎞ほど西の登山口から約10分で頂上へと至り、西に石鎚山、北に瓶ヶ森、東にUFOラインと伊予富士などの四国山脈の山並み、南に太平洋へと続く高知県の山々と、四国を代表する山々を360度見渡せるスケール感を満喫できる。
住所 |
高知県吾川郡いの町寺川 町道瓶ヶ森線 |
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電話番号 | 088-893-1211(いの町観光協会) |
URL | https://www.inofan.jp |