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ジャンピングふるさと ワークショップ ワークショップ
ワークショップに参加した人、焼き菓子を買いに来た人、カフェでくつろぐ人。意図せず集った人たちが、それぞれの活動を知ることで新たなつながりが生まれることも

最初の一歩を応援する
夢をカタチにしていく場所

2019年(令和元)9月、高松市内の住宅街にオープンした「-ito-」は、
「やりたいをカタチに」をコンセプトにした
カフェ&ランドリー・レンタルスペース。
さまざまな使い方ができるため、訪れる人によって利用方法は多種多様。
利用者の希望に合わせた対応で、挑戦したい人をサポートする。

-ito-
カフェ&ランドリー・レンタルスペース
髙橋さんがつくったウェブマンガ
髙橋さんがつくったウェブマンガ
「やりたい」という思いを形にするためのサポーター

一言で説明するのが難しいほど幅広い用途で利用できるカフェ&ランドリー・レンタルスペース「-ito-(いと)」。年齢や性別を超えて、多種多様な交流ができる場所であり、いつか叶えたい夢の実現に近づける場所でもある。

自らもカフェを営業しながら、夢の実現をサポートするのは店長の髙橋渚(なぎさ)さん。ホテルウーマンとして、またブライダルプランナーとして、全国各地を飛び回ったのち、地元に戻り「-ito-」を開業した。髙橋さんは、各地でさまざまな人と出会ううちに「環境的な課題や資金面などがハードルとなり夢を実現できずにいる人の、最初の一歩を応援したいと感じるようになった」と言う。そのことが何かを始めるための場所「-ito-」の開業につながった。キッチンなどの短時間レンタルからカフェの1日レンタルまで、希望に合わせて利用できるのが特徴。また「家事をこなすという名目があると外出する動機になるはず」とランドリーを併設。「できるだけ垣根や敷居をなくして、いろんな人が利用しやすいように」と話す。

当初から「-ito-」のレンタルスペースの運営を「1日店長」として、さまざまな人に活用してもらうことを想定していたが、食品を扱う上で、店長が毎回変わる利用形態は前例がなかった。このため、保健所からは、髙橋さんが飲食店営業許可と菓子製造許可を取り、万が一レンタルキッチンで借り手が食中毒を出してしまうと、髙橋さんの責任となることを指摘されたが「私が全責任を負います」と押し切った。

昨年冬には、カフェとランドリースペースがある棟の隣に、音楽やダンスなどの発表会場にもなる小ホールや自由に利用できる会議室などを設けた建物も新設。利用者の用途はさらに多様になった。

バス停の形をした看板
バス停の形をした看板は「この場から新たな地へ出発してほしい」という思いを込めたもの。「自分で決めて動こうとしている人の背中を押すことで、イキイキと輝いていくのを見るのがうれしい」と話す髙橋さん
スタッフ
カフェをきっかけに「-ito-」を知ってもらいたいとカフェメニューにも力を入れているスタッフ
小ホール
別棟にある小ホール。音がよく響き、ボイストレーニングや楽器の練習場所としても利用される
カフェカウンター
カフェカウンターでは手作りのアクセサリーなども販売されている
一歩踏み出した人が集い交流し、つながっていく

この日、カフェの一角にある物販ブースで焼き菓子を販売していた川西瞳(ひとみ)さんは、東京都内の菓子店に勤めていた経験を持つパティシエール。「自分が作ったお菓子を販売したいと思ってレンタルキッチンを探している時に『-ito-』を知りました。カフェを貸し切って販売するつもりでしたが、カフェの一角での対面販売を提案いただきました。お客さまの声が直接聞けることで、励みにもなっています」と笑顔を見せる。「お店を出すのが目標なら、お菓子の購入以外に『-ito-』を訪れたお客さまなど、幅広い方に名前や味を知ってもらうほうがいい」と話す髙橋さん。打ち合わせの時点ではカフェスペースで物販を行えるようなスペースはなかったが、「ほかにもニーズがあるかも」と、販売スタートに合わせて新たに物販ブースを設置。借りたい人が利用しやすいように、その場で柔軟に進化していくことができるのも「-ito-」の強みだ。

「まず始めてみることで、自分にはこんなことができるという発見や、これならもっとできそうという自信につなげることが大切。そのためには応援する側もスピード感が必要」と髙橋さん。ランドリースペースで月1回ワークショップを開く人や、1日カフェを始める人も増えてきたという。広い駐車場を活用し、コロナ禍で出店場所を探しているキッチンカーやマルシェを誘致することで、これまで店に足を運んだことのなかった地域の人たちも気軽に訪れるようになり、地域との結びつきも深まってきた。

髙橋さんが「意図」したのは、最初の一歩を踏み出す場をつくることで挑戦してみようと決意する人が増え、さまざまなつながりが生まれていくこと。「-ito-」という場に背中を押され夢へと踏み出す人たちがつながり、多様なコミュニティの「糸」が次々と紡(つむ)がれていく。

Notre Goûter(ノートルグーテ)
焼き菓子
対面販売を行っていたのは素材の風味や食感を大切にした焼き菓子が味わえる「Notre Goûter(ノートルグーテ)」。「いつか自宅横にパティスリーを開きたい」と話す川西さん
お洒落なパフェ
カレー
カフェで販売されている「まるごと果実のソーダ」やお洒落なパフェのほか、その日によって内容が変わるカレーはSNS映えすると人気

お問い合わせ

-ito-
住所 香川県高松市新田町甲393-6
電話番号 087-880-9168
営業時間 9:00〜15:00
定休日 日曜・月曜
URL https://itotsumugu.com/
Instagram https://www.instagram.com/itotsumugu/
LINEアカウント @438dqiox
備考 ※不定休有(SNSでご確認ください)

※撮影のためマスクを外している場合があります