メニュー

プロムナードタイトルロゴ 陰の立役者!四国電力送配電「変配制御所」
変配制御所とは? 変配制御所とは?

発電所でつくられた電気は、さまざまな設備を経てお客さまのもとに届けられています。その中で、配電用変電所から配電線、柱上変圧器へと流れる電気を監視・制御しているのが「変配制御所」。電気の使用状況(電圧や電流等)の監視やデータ収集を行い、電力品質の維持に努めています。また、配電用変電所や配電線の作業を行う際、停電を最小限におさえ、効率よく作業を行うための指示・管理も行っています。

万が一の停電時には、停電の原因箇所をいち早く特定し、健全な区間へ送電することで、停電範囲の縮小化を図るなど、早期復旧に欠かせない役割を担っています。

四国4県に1箇所ずつあり、それぞれが管轄範囲を監視・制御している「変配制御所」。今回は、高松市(国分寺町を除く)・三木町・さぬき市・東かがわ市を監視・制御している「高松変配制御所」の前田 耕三所長にお話を伺いました。

発電所からお客さまのもとへ流れる電気の図 発電所からお客さまのもとへ流れる電気の図
教えて!前田しょちょー!
高松変配制御所 前田 耕三 所長
通常時

Q. 電気の使用状況の監視はどのように行っているの?

A. 配電用変電所や電柱に設置しているセンサーで、電圧や電流等の値を計測しています。その計測データを、変配制御所に設置している配電自動化システムに集約し、監視や制御に使用しています。

Q. 収集したデータは何に使用しているの?

A. 電圧や電流等の電気の状態を面的に確認できます。これにより、電圧値が定められた範囲内に収まっているか、電流が設備容量を超過していないかなどを把握し、安定供給に役立てています。

Q. 万一、電圧・電流値が定められた範囲を超えそうになった場合はどうするの?

A. そのような事態にならないよう備えていますが、万一の場合には、配電用変電所で電圧値を調整したり、系統切替を実施します。系統切替とは、電柱上の開閉器を操作して、通常とは異なるルートから電気を送電することです。

停電時

Q. 停電情報はどうやってわかるの?

A. 配電自動化システムは、多くのセンサーを用いて、配電用変電所や高圧線の状況を常に監視しており、各センサーが停電を検知すると、同システムで、警報が鳴動し、停電範囲を画面上に自動表示します。

Q. 停電範囲の縮小はどのように行っているの?

A. 配電自動化システムにて、健全な範囲へ自動的に送電します。並行して作業員が現場出動し、変配制御所からの指示のもと、現地機器の操作等で故障範囲をさらに絞込み、順次送電していきます。

Q. 営業時間外での対応はどうするの?

A. 営業時間外においても当直者が変配制御所に常駐しています。変配制御所では、皆さまに良質な電気を安定してお届けできるよう、24時間365日、常に電気の使用状況を監視しています。

日々、気象情報を表示しており、停電時には、故障範囲をお知らせします
未来の変配制御所の業務を担う、中堅・若手社員のスキルアップ訓練も実施

「毎日の生活に欠かせない電気を安全に安定してお届けする」という使命のもと、さまざまな状況を想定した訓練も行っています。その名前は広くは知られず、まさに「陰の立役者」の役割を担っている「変配制御所」。24時間365日、電力品質の維持に力を尽くす業務は、お客さまから遠いようで近い欠かせない業務です。今後も、地域のお客さまに安心して電気をお使いいただけるよう、電力の安定供給に全力で取り組んでまいります。

※撮影のためにマスクを外している場合があります。