100年の歴史がある芝居小屋「内子座」や明治の町並みが残る愛媛県喜多郡内子町。 JR内子駅から徒歩約10分の通り沿いにある「商いと暮らし博物館」は、同町観光の際には初めに立ち寄りたい場所です。
江戸時代から明治時代まで営まれていた薬商「佐野薬局」の土地と建物を内子町が購入し、1921年(大正10)頃の店構えや家屋を公開しています。当時の生活道具と精巧な等身大の人形が、商いや食事風景など、商家の日常をリアルに再現。来館者は薬や生活雑貨が並ぶ薬舗の店先で「おいでなはい」と丁稚(でっち)の人形に突然声を掛けられ、驚かされます。珍しい調剤道具や貴重な調度品を間近に見ることができ、当時を知る人の話が基となった人形の会話は「朝から夜中まで仕事が大変…」など愚痴風なものまでありユニーク。ご隠居の部屋や中庭、蔵、二階には丁稚の寝室もあり、探検気分を味わえます。
歴史民俗資料館が併設され、内子町の歴史、風俗、郷土の偉人のことなども模型や映像で学べます。