「乾式貯蔵施設」、耳にしたことはありますか? これは、使用済燃料を青森県六ヶ所村の再処理工場へ
搬出するまでの間、発電所敷地内で一時的に貯蔵するための施設です。昨年、伊方発電所では、
「乾式貯蔵施設」の設置工事を開始しました。この施設がどのようなものなのか、ご紹介します!


原子力発電では、ウランを焼き固めた「ペレット」と呼ばれるものを細長い管に入れ、それを束ねた燃料集合体を3~4年使用します。日本は、エネルギー資源に乏しく、そのほとんどを海外からの輸入に頼っていることから、使用済燃料は、青森県六ヶ所村の再処理工場に搬出し、リサイクルした後、準国産のエネルギー資源として再利用することとしています。




現在、伊方発電所では、発電所内にある使用済燃料ピットと呼ばれるプールの中で、水を循環させながら使用済燃料を冷却して安全に貯蔵しています。水を使って貯蔵するこの方法を「湿式」貯蔵と言い、水や電気を使用せずに空気の自然対流(換気)で冷却する方法を「乾式」貯蔵と言います。
伊方発電所の使用済燃料ピット(プール)の貯蔵余裕が少なくなってきたことから、再処理工場に搬出するまでの間、一時的に貯蔵する施設として、発電所敷地内に、より安全性に優れた「乾式貯蔵施設」の設置工事を進めています。


現在、伊方発電所では、発電所内にある使用済燃料ピットと呼ばれるプールの中で、水を循環させながら使用済燃料を冷却して安全に貯蔵しています。水を使って貯蔵するこの方法を「湿式」貯蔵と言い、水や電気を使用せずに空気の自然対流(換気)で冷却する方法を「乾式」貯蔵と言います。
伊方発電所の使用済燃料ピット(プール)の貯蔵余裕が少なくなってきたことから、再処理工場に搬出するまでの間、一時的に貯蔵する施設として、発電所敷地内に、より安全性に優れた「乾式貯蔵施設」の設置工事を進めています。



乾式貯蔵施設では、発電所内の使用済燃料ピット(プール)で十分に冷却された使用済燃料を、「乾式キャスク」と呼ばれる金属製の頑丈な容器に収納して密封し、貯蔵します。原子炉建屋と同様に、強固な岩盤の上に直接設置することとしており、大規模な地震が発生した場合でも安全性に問題はありません。






「乾式キャスク」は、仮に転倒したり落下したりしても壊れないよう、厚みのある頑丈なつくりとなっています。使用済燃料を安全に貯蔵するため、4つの安全機能を備えており、伊方発電所で使用する乾式キャスクは、貯蔵後に使用済燃料を輸送専用の容器に詰め替えることなく再処理工場へ搬出することができる、輸送・貯蔵兼用となっています。




「乾式貯蔵施設」には、使用済燃料ピット(プール)にて15年以上冷やされ、発生する放射線が大幅に減少した使用済燃料を移動させます。また、乾式キャスクの中にしっかり閉じ込めることはもちろん、乾式キャスク本体や建屋の壁・天井などで遮へいするため、周りにお住いの皆さまの生活に影響はありません。
引き続き、地域の皆さまへの丁寧な説明と情報公開を徹底しつつ、2025年2月(予定)からの運用開始を目指し、安全を最優先に、計画を進めてまいります。
